トリュフ


 
 世界の3大珍味と言えば、キャビア・フォアグラ・トリフで決まりだ。とりたて美味しいものとは思わないが。いづれも珍味に違いないが、フォアグラ・キャビアは人工的に飼育、養殖されて、比較的よく出回ってきたが、トリフだけはいまだ人口栽培できず、ますます希少価値がでてきている。
 トリフは西洋ハシバミや松の根っこに住みついた菌が繁殖して出来たもので、やまイモの小さなもののようで、真っ黒で、たいへんグロテスクな形をしている。このトリフは南フランスの特産品で秋から冬にかけて収穫される。が、高級西洋料理には欠かすことが出来ない貴重なもので、なんとも表現しがたい芳醇な香りのするものだ。さしづめ、料理の黒いダイヤモンドと言う表現もあながち間違っているとも言われない。
 日本の松茸と違い、トリフは土中に埋もれているので、これをみつけるために、豚や訓練された犬を使うという。この場合豚は必ずメス豚に限るそうで、トリフの出す香りの元は、ある種のフェロモンだそうで、このフェロモンにメス豚がまいってしまうと言う。勿論フェロモンであるからには人間様にも良く効くそうだ。まるでヨヒンビン(催淫薬)のようだという。


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