ロレックスの魅力


ロレックスの誕生

ロレックス社の創立は1905年。設立当時はポケットウォッチが中心だった。腕時計への取り組みは、最初はムーブメントから。1910年、ロレックスのムーブメントが、ヴィエンヌの公式検定所で、腕時計として世界で初めてクロノメーターの認定を受けた。テスト内容は5ポジション、3段階の気温差で45日間行われる検査だった。クロノメーター の認定は最高度の精度でなければ合格できない。ムーブメントの次はケース。完全防水のオイスターケースはロレックスの 代名詞。防水ケース自体は1919年にアメリカのメーカーが完成させていた 。しかし、これは不完全な防水であった。ロレックス、埃や湿気などを完全にシャットアウトするケースを開発中だった。オイスターケースの誕生である。金属の塊をくりぬいて一体型のケースとし、リューズ部分はスクリューロック式。これが防水の概念を変えたオイスターケースの構造である。 この新しいケースをアピールするためにロレックスはあるPRを考え出した。1927年に行われたイギリスの女性メルセデス・グライツによるドーバー 海峡横断だった。当時、腕時計をしたまま泳ぐなどと言うことは前代未聞であった。15時間15分の遠泳を終えた彼女のロレックス・オイスターは、正確な時を刻んでいた。このときロレックスは「時計の王者」としての地 位を獲得。しかし、王者の地位を得た後もロレックスのあくなき挑戦は続いた。

35年にレーサーのサー・マルコム・キャンベルがロレックス・パーペチュアルを腕に時速300マイルの世界記録を樹立。47年にはチャック・イェーガーが超音速飛行に成功。53年にはヒラリー卿とシェルパのテンジンがエベレストを征服。さらに75年にはシードゥエラーをつけた6人のダイバー が1070フィートの潜水記録を樹立。86年には六分儀とロレックス・クロノメーターだけでの北極点到達。クロノメーターの認定…。これらのすべての挑戦が、ロレックスの神話を生んだともいえる。

アンティーク ロレックスの魅力

世界でアンティークウォッチの主力は、40年代後半から60年代のもの。骨董のイメージからいえば、新しいといえる。最低条件として、ほぼ完全に動き、時を刻むという機能が保たれていなければならない。購入したアンティーク・ウオッチは、日常生活で身につけて使っているケースが多い。いわゆるコレクターではなく、実用品としてアンティークを愛するファンが増えている。アンティーク・ロレックスの魅力は、文字盤のデザイン。他の時計メーカーに比べて、種類が圧倒的に多い。文字盤の色、素材、数字の書体、長針短針の形など、同じ時計でも表情がそれぞれ違う。アンテ ィークロレックスにはそんな魅力がある。大量生産の現代の時計と違い、 同じものが2つとないのもアンティークの魅力のひとつ。たとえ同じ時計でも、文字盤の日焼け具合などすべてがちがう。十人十色ならぬ十本十色なのがアンティークロレックスである。

30〜40年代のロレックス

マーケットやショップに出回っている中で、もっとも古いタイプがこの年代のモデル。機械等の状態が心配されるが、比較的程度のいいものが多く 残っている。ロレックスが初めて実用化したローターの回転を利用した自 動巻き機構、パペチュアルは1932年に完成している。この年代の主力は、手巻きのオイスターとオイスターパペチュアル。日付表示付きのデイトジャストも45年に発売。オイスター以前のロレックスを代表する長方形ケースのプリンス。このプリンスは、20年代から40年代後半に製造され、アール・デコ様式の影響を受けた優雅なデザインの時計で、希少価値のある時計のひとつ。秒針が下 部につけられたタイプもある。これは医者が患者の脈拍を計るために使いやすいように時分針と秒針が完全に分かれてつけられたためらしい。人気のあるアンティークモデルである。個性豊かな美しいのが、この年代のアンティーク・ロレックス。

50年代のロレックス

この年代のモデルがアンティーク・ロレックスとして一段と数が多くなってきている。この頃にロレックスの評価が定まり、人気が高まり、製造数も増えてきた。それだけに多くのモデルが作られてバリエーションも豊富。53年には水深100mまでの防水性能を誇るプロダイバー用のサブマリーナを発表。翌年には200m防水モデルを発表。55年にはパイロット用としてGTMマスターを発表。冒険者を意味するエクスプローラを発表したのも この年代。陸・海・空のヘヴィデューティ・ウォッチを開発したのが50年代。<ヒラリー卿がエベレスト登頂に成功したのもこの年代。アンティーク・ロレックスというと名高いバブルバックは、実はモデル名ではない。30年代から作られはじめたオイスターパペチュアルの中で一部 のモデルである。ロレックスはパペチュアルの成功から自社製のムーブメントも手がけ始めた。この中のひとつに手巻きムーブメントに自動巻きローターを追加したタイプのものがあった。ローターの厚み分だけが増し、 裏蓋が膨らんだ。これがバブルバックの由来。作られたのは30年代中期から50年代後期。

60年代のロレックス

60年代はクォーツ時計の登場による技術革新の時代。ロレックス社は1945年に、創業者のハンス・ウィルドルフの基金のもとで会社が運営されるようにした。自分の死後に運営が他者にわたることを恐れたための措置であった。その後にクォーツ時計が登場し、混乱の時代を迎え、多くのスイスの名門が経営権を失ったり、あるいは倒産してしまった。ロレックス社が苦難の 時代をものともせずに生き残り、君臨しているのは、人気ばかりではなく、この時の英断ともいえる。60年代のロレックスを代表するモデルはデイトナ。この時計は正式にコスモグラフと呼ぶ。デイトナの呼び名の由来は、59年にオープンしたアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの公式計時を担当したためという説が一般的。30分計、12時間計、タキメーター にテレメーターを備えた手巻き式クロノグラフであった。デイトナは61年から70年代初期までに作られただけで希少価値が高い。



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