輸入禁止のおみやげ(中国)


 ワシントン条約で規制されている動植物の輸入を、批准しているわが国は禁止している。種類が多く、どれが該当すのか係員でも判然としないことが多いようだ。外貨の準備額の少ない時代は、持ち出しドルも厳しくされ、持ち帰りおみやげ物も、限度額が厳しく追及され、荷物の検査も厳格だった。

 日本も豊かになり、外貨準備のドルの保有も多くなりすぎ、外国より批判されるようになると、当然ながら、海外でドルを使用することがむしろ推賞されるにいたり、当然ながら持ち込みみやげ類のチェックはほぼフリーとなった。最近ではほぼ荷物を開けての検査は全くなくなったと云って良いだろう。勿論検査官もプロ、みれば、感で分かるのだろう。少々オーバーしておっても、アウンの呼吸で全てOKだ。薬・銃器以外全くフリーとなったようである。

 薬・銃器等以外はほぼ大目に見られているようだが、国際的批判もあり、多量のワシントン条約違反品は眼をつぶるわけには行かないようだ。ワシントン条約批准された頃は、ほんとにきびしく、ワイシャツの象牙のボタンまで挑発された。日本出発前によほどチェックして置かねばならなかった。最近はあまり細かいことは云わないようだが、自主申告すれば、税関の係員も困ることだろう。

 中国や香港は漢方薬の宝庫、有名な医薬品が合法的に売られている。案内のガイドによると、中国旅行社指定の国営みやげ物店というふれこみで連れて行かれることがよくあるが、ここでは日本では輸入できない漢方薬なんか平気で売られている。売り子に聞いても大丈夫だと断言するが、ほんとは禁輸入品なのだ。上記のような日本の税関の状態で、ただ検査しないだけで、ハッキリ申告すれば没収となり得る。

 たとえば、ありふれた漢方薬であるヘンシコウは麝香の成分が入っており、ほんとは輸入できないはずだが、誰もがそんなこと考えてもいないようだ。大変高価で1カプセル1万円もするようで、日本ではその筋のものなら誰でも知っている有名なものだ。麝香は、稀少動物で、その成分は当然ながら輸入できない、禁制品なのである。日本では輸入フリーという、みやげ物店の主張することは100%信用してはいけないようだ。なんぼガイドが、旅行社が大丈夫だと保証すると云ったところで、最終的に責任は、各個人が負わねばならない。勿論、真実売場のおネイちゃんも、そう信じているようだ。信じているだけに始末に負えないようだ。また、こういう類のものを輸入するに、いろいろ抜け道もあるようだが、最近大阪梅田のペットショップも禁輸品(猿類)を輸入し、挑発されたことだし、具体的なことは発言を控えたい。


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