危ない街イスタンブール
エジプトの水売りのオッチャンと同様のスタイルでチャイを売っていたお兄ちゃん(ほとんどルーマニアから来た人達というが、悪いことはすべてジプシーのせいにしてしまう風潮がある)、これはなかなかのくわせもの、近寄らない方が賢明、日本人の弱点を十分御存知してござる。ちょうど、僕の目の前でまんまと引っかかってしまった。引っかかったのは日本人の若い新婚の夫婦、お気の毒に全てを目撃してしまった。
初めにチャイを勧めた。エジプトの水売りと同じ服装のお兄ちゃんに気をつけるように言ったが、日本の若いお兄ちゃんも、初めは、お茶をはっきりと断った。事実、あたりの風景の写真撮影で忙しく、チャイどころでなかった。次に写真記念撮影を一緒にとチャイニイチャンは申し出てきた。僕は、かの有名な、熊じいさんのことを思い出し、法外なモデル料を請求されるかもしれないから、気をつけるようにいった。彼もはっきり断ったが、このチャイニイチャン、 no money no money といって一緒に寄り添い立って、奥さんに撮影を催促した。写真はタダということだ。夫婦で交代して写真もとりあったようだ(過ちの第一段階)。たしかにチャイ売りのお兄ちゃんの服装は原色でドハデで、エキゾチックだ。写真撮影が終わるとこのニイチャン、チャイを勧めてきた。日本人の若い彼は断っていたが、執拗に勧められ、断りきれずチャイニイチャンのいう100000TL(日本円約50円)なりというチャイに手を出した(過ちの第2段階)。
ところが支払の段階にになって、10$USDだという。大声でわめき散らし、いかにも日本人に非があるかのように、変なしぐさであたりの人達に訴える。勿論何を言っているのかさっぱりわからない。ここでも新婚夫妻間違いを起こしてしまった。やむをえず10$を支払おうとして、10$が見あたらなっかたので、100$紙幣を出した(過ちの第3段階)。このチャイ売りのアンちゃん、100000TLを7〜8枚おつりとして、押しつけ足早に行ってしまった。
トルコは激しいインフレで、若夫妻には事態が十分理解出来ていなかった。僕は9年まえペルーで壱百万札(当時で日本円約400円位)を見て吃驚したが、ここトルコでは5000000TL札(日本円約2000円位)があるのだ。若夫妻はチャイ一杯でほぼ100$USD(14000円ぐらい)を支払ったのだ。誰が通報(物売りの少年がちくったらしい)したのかは分からないが、仲間の中でもねたみがあったのだろう、目撃者からの通報により、ポリさんがやってきて約1時間ほど、色々事情聴取していたが、犯人は逃げてしっまておりお金は戻ってこなかった。
トルコにはタダはないのだ。no money なんて初めから無いのだ。日本人はまだまだアマイ、この若夫妻もポリさんがやって来るまで、自分の支払った金額の認識もなかったようだった。(8/23/98)