ウサギと亀の話


 ウサギと亀は、あの山の頂までカケッコで競争した。あまりにも、のろまの亀さんにウサギさんもびっくり、途中でグウグウ昼寝をして、寝過ごしてしまい、結局勝負には負けてしまった。お山の頂上に先に着いたのは亀さんだったという。何事も慢心せず、一生懸命ことに当たらなければならないと言う戒めを説いている。

 ある人の説によると、ウサギさんは飛び跳ねるように、駆けていった。あまりにもピョンピョンと飛び出していったので、すぐにオオカミさん見つかり、食べられてしまった。勿論競争は亀さんの勝ち。亀は目立つことなく、地を這うように歩いたのでオオカミさんに見つかることなく無事ゴールにたどり着いた。

 アルキメデスによると、スタートダシュを駆けたウサギは、その時点で既に亀をリードしており、極限の一点を考える限り、カメは永遠に絶対ウサギを追い越すことが出来ないと言う。一種の詭弁である。

 動く二つの動態をいかにバランス良く常識で持って、判断するか、解釈するか、それが一番大切であり、必要なことだ。経済の動き、世の中のこと、すべて人為的に手を加えるより、自然の流れのまま、いく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、よどみに浮かぶうたかつは、かつ消えかつむすびてひさしく止まることなし、の鴨長明でありたい。

 蟻とキリギリスの話と同様、童話の世界にも新しい視点から物事を見、判断することが大切と、世の中変わってきている。


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