ペルーとインフレ
ペルーのインフレはすごかった。年率数千%のインフレなんて脳の思考システムが破壊されて実感がわかない。南米はどこも似通ったものだが1.000.000リラ札を拝見したのも、ここペルーが最初だった。たった2週間ほど山に入ってリマまで戻ってみると約20%ほど弊価が下がっていた。クリオンホテルのロビーでは、旅行中の日本人老夫妻が、ハンドバックと財布を全部強奪されて途方に暮れられていた。博物館の前の玄関脇で旅行会社の添乗員がはめている腕時計を盗まれ、これも途方に暮れていた。ほんとにすごかった。レストランの屋根の上には、ちょうど日本の古い民家の煙り抜きのような、見張り櫓があり、軽機関銃をもったガードマンが警護していた。ホテルと公園の間のほんの100メートルは、両替屋の行列で縁日のごとき賑わいであった。ズボンのポケットが膨らんでいたのであろう、ハンカチを強奪された。ほんとに、ほんとに凄かった(平成4年)。現在はたいへん落ち着いているいるということだが?