単価加算方式(上海夜の魔窟)


 偏見と独断によるが、世界中で一番経済的観念の発展している人種はユダヤ人である。世界の金融市場を牛ぎり支配しているのはユダヤ人だ。ニュヨークの実質の支配者はユダヤ人だと思う。色々批判もあるようだがこれはこれで立派なもので、否定することが出来ない。

 ついでナンバー2は誰かと言えば難しいが、私は中国人だと思う。経済的観念を発展さすためにはドライで有らねばならない。なんぼ経済成長率が世界のトップだと云っても、たかがしれている。何事もプラス・マイナスをハッキリさせねばならない。ニホンジンのようにウエットな国民では世界のトップに立つことは不可能だ。地獄のエンマ様よりきびしく、南極のコホリよりも冷たく、ものごとをハッキリ判断せねばならない。人情なんて入り込むスキがあってはならない。ニホンジンはドライになりきるにはウエットすぎる。これが国民性というものだ。

 世の中、変わった。中国も変わった。変化のテンポは早すぎる。昨今の北京や上海ではナンデモアリ、ことに上海の夜は花盛りだ。上海の戦前(第2次大戦)からの伝統かも知れないが。上海は生きている、勢いが感じられる、魔王が住んでいる。

 上海でカラオケにいった。ディスコの小型化されたところで立派なお立ち台まであった。若いギャルがショウトパンツで踊っていた。新宿となんら変わっていない。まったく夜のソーホーだった。中国は今やここまで解放されたのだ。

 上海で知人に怪しげなカラオケバーに案内された。住宅街の中、あやしげな、一見のシモタヤ風の住宅についた。ほそい、長い、暗い渡り廊下のような通路をえて部屋に案内された。なんだか雰囲気は香港である。部屋の大きさ10畳ぐらい、真ん中に小さなテーブルがあり、周囲に長ソファがあり、一応からおけセットも設置されていた。ボーイに案内されて待つこと約10分、きれいなオネイチャンが7〜8人やってきた。我々は4人、1人あたま2人というわけだ。ビールとオツマミがきた。ビールは、のむは飲むは、それこそすさまじい勢いだ。どうもビールの売上げが彼女たちのバックマージンに計算されるようだ。

 野球拳が始まった。とうとう、ついにスッポンポンになってしまた。オトコもオンナもである。いつのまにか、ここは中国であることを忘れていた。

 3時間ほどして帰った。たかい高いレシートを持って。中国の特殊(?)カラオケでの計算方法は日本と随分ことなる。ことのチップの計算方法が違っていた。アメリカなんかでビールを頼むとボーイさんが席まで持って来てくれる。その時ビール代とチップを渡せばよい。いわば、等価交換方式だ。まことに合理的だ。日本では一括精算方式が多い。中国でも飲んだビール代を支払うわけだが、オネイチャンのチップ代が凄い。全て単価加算方式だった。


単価加算方式(18才未満・禁入場)



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