ドルマバフチェ宮殿


 1884年から10年以上の歳月を懸けアブドウルメジット・スルタン(31代)によって建造された。バロックとオスマン様式を折衷させた壮麗な建物からは、ボスポラス海峡を行き交う船がみられ、アジア大陸の借景とともに、豊かに満たされた庭園(ドルマは満たされた、バフチェは庭と言う意味)を望むことが出来る。実際6世代の住家として使用され、共和国となってからは初代大統領アタトウルクも官邸として使用していたのので、彼にちなんで宮殿内の全ての時計は彼の臨終時間にあわせて9時5分を指し示している。

 圧巻は、レセプションルームで2000ヘーベ以上の広さがあり、イギリスのビクトリア女王から寄贈された、大きなシャンデリアはバカラ製だそうで、重さも5tにたっするといわれている。寄木細工の床がまた素晴らしく、ヘレケの重厚な大きな絨毯と相まって何とも云えない豪壮な雰囲気を醸し出している。この正面2階には3つの大きな窓があり、その窓の間に各々各2列3本づつの柱の2枚のフレスコ画が見られる。この絵画がどういう種類の遠近法による描写か判らないが、部屋の中のどの位置からも、立体的に自分の方に向いて見えるのである。まか不思議な描写法である(ヨーロッパのどこかの宮殿でこの様な仕掛けの絵画を見たことがあるのだが、それが何処であるのか思い出せない)。


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