トルコ人と日本人


 トルコ人は、自分たちは中央アジアの草原を走り回っている騎馬遊牧民族の末裔であると信じて疑わない。この騎馬民族が西へ西へと移動していってタタール人(トルコ人)となった言われているし、またそう信じている。トルコはギリシャやあるいはフランス、スペイン等隣接諸国との混血が進み、純粋のトルコ人は少なくなってきて、タタール人といわれるものは少数派となってしまった。とにかく中央アジアに祖先を持つことに誇りを持っている。
 このトルコ人達は同じ騎馬遊牧民族が東へ東へと行って、日本人になったとまじめに考えている。すなわちタタールのトルコ人と日本人は同じルーツだと考えている。いわば、トルコと日本は親戚のようなものだというわけである。事実タタール人は日本人とそっくりで、その顔立ちは全く典型的な日本人なのだ。最近の変化した風俗の中の変な日本人よりも、日本的の、戦前、大正、明治の日本人の顔をしてござる。非常に紛らわしい。これだけ似ていると、あながち根拠のないことでもなさそうだ。タタール人とはいわゆる韃靼人で、宋、唐、元時代あたりのモンゴル系遊牧民族を指し示すと思われる。

 日本人はトルコにあまり関心を示さないか、たとえ興味を示しても、不思議の国イスラムのエキゾチックな国として捉えているだけである。しかしトルコ人の大多数は大変親日的だ。トルコ的ホスピタリティに満ちあふれている。とことん親切である。普通には親切すぎる。どうしてこんなに親日的なのだろうか。第1次世界大戦の枢軸側参加や明治時代和歌山沖でのトルコ船遭難時件の対する日本側の対処が心底にあるに違いないが、どのトルコ人も日本は素晴らしいと宣う。勿論外交辞令もあるだろうが、多数のトルコ人は明らかに日本人が好きなのだ。好きで好きでたまらないのだ。

 反対にトルコは近隣の国々とはあまりうまくいっていないようである。(トルコと近隣諸国ことにドイツとの関係についてはまた別の機会に話そう。)

この文は学術論文でも報告でもなんでもない。ことに真偽は別物である。ただただ著者の雑感である。


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