国境のぼったくり
夕闇の迫る陸続きの国境は何となく哀愁をおび、期待と不安をかき立てる一種独特の雰囲気が醸し出される。こうした中、分厚い札束を左手に持ち、車から車へ移り渡っている老若男女、彼らは貨幣の売買いを生業としているのだ。国境の検査待ちの車は長蛇の列をなし、辺り一面長い影を落とし、なんともたまらんエキゾチックだ。うらかなしい。
国が変わると通貨が変わるし、レートがわからないとごまかされることが多いのが国境での両替である。シリアからレバノンに入った時にはイミグレーションのオフィスが閉まる間際の時間であわてていたためかなり悪いレートで両替をしてしまった。慣れない土地で余裕のない行動をとってはトラブルのもとで、国境でもレートの書いてある両替屋があればそこで両替した方がベターだ。場所によっては路上の両替屋しかいないところもある。こういう人にぼられないためには最低限、あらかじめレートを知っておく必要がある。また、レートがはっきりしないところでは必要最低限の金額のみを両替するようにした方が安全で、米ドルのなかには偽札があることもあるので最低限紙質と印刷の違いぐらいは区別できるようにしておきたいものだ。