香港の不思議事情


 香港にしても、シンガポールにしても関税のかからない国だと聞いている。全ての物品は税金のかからないものだと理解していた。勿論何処の国とも同様酒、タバコには輸入税が徴収されるし、無税ではない。シンガポールではこのほか消費税もかかってくるが、非居住者の場合300S$以上では払い戻しされる。まあこんなことはどうでもよい。問題は香港の日航ホテルの前、ペニスラの北側ならびに少し西側にある免税店である。デュウティフリーショップとかいってこれらの店では税金(関税)なしで商品が発売されているという。酒類、タバコ、医薬品類等はその通り関税がかかるので免税店では税抜きで、ここで発売されているのは理解できるが、各種ブランド品やその他のものまで、免税品だと言って売っているのはこれ詐欺と違うかな。ご丁寧にも、ここで購入したハンドバック、時計その他全ては空港の保税地区で物品を引き渡す。税金のかかっている品物(タバコ・酒等)ならともかく、全く手の込んだ、まやかし商法ではないのか。ハンドバック、靴、時計なんて元々免税品であり、街中何処で買っても免税であり、こんな思い違い、錯覚商法がまかり通っている。たしかに免税店と言われるものは規模も大きく、ここだけでほぼ全ての欲しいものが手に入れることが出来、貴重なことこのうえないが、なんでもかんでも、免税だと言って売りまくっているのは一種の詐欺商法だと思うが。おまけに、シンガポールの免税店では消費税の還付申請書を書いて貰うと10s$の手数料を徴収される(他の店では無料サービス)。

 ちなみに香港ではブランド製品の一番高いのがデュウティフリーショップで、これより値段の高い商品は街中では今まで一度も見かけることがなかった。たしかに、街中でも商店によりずいぶん値段のばらつきがみられた。でもどの高い店よりも、デュウティフリーショップの方が高かった。全ての商品についてでもハッキリ断言できる。
 DFS、つまり免税店というのは、商標が免税店という名前であって、免税(税金がかからない)という日本語の意味とは全然異なる。免税店は税金のかからない分だけものが安いと言う先入観にならされた日本人観光客の錯覚を利用した商売である。レピートのお客さんでも良く引っかかっておられる。免税だから入店するに入店カードが必要と言うが、あれは旅行業者が、つまりDFSと言う店からリベートを貰うに整理しやすいカードだけである。他になんの意味もない。業者は格別違法行為をしている訳でないが、消費者に錯誤を引き起こさせる、一種の錯覚商法であることには違いない。特に香港、シンガポールのようなFREEPORTでは注意が必要だ。
 パック旅行では必ず、この免税店に案内される。いまだかってこの免税店に案内されないパック旅行にお目にかかったことがない。旅行者のバックマージンは15%とも20%とも言われているが、結局善良な消費者が負担しているのである。考えるまでもなく、税金のない国に免税店があるのはおかしな話である。免税品とは酒・タバコだけである。


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