靴磨き
インドの靴磨き
デリーでの話である。靴磨きの可愛い少年がつきまとっていた。ワンルピー、ワンルピーと繰り返し叫んでいる。大きなきれいな瞳と目があった。今日は帰国する日、時間もあるし、何分にもインドの小銭がまだ残っている。一ルピー位、まあ、いいっか、ポケットも少しは軽くなると言うものだ。靴を磨いて貰って、清潔な気分で帰国するのもまた良し、そうだ、少年も可愛いし、まあ、いいっか、靴を脱いで渡しスリッパを借りた。深い意味なんて、何にも考えていなかった。友達と話していたので数分が経過したかも知れない。少し遅いと思っていたところに、たちの悪そうなアンチャンが出来た靴を持ってきた。瞬間シマッタと直感した。ほんの数分間なのに、案の定、底は新しいのを打たれ、かがとも直されていた。靴を渡してしまった私の失敗、なんと請求は100U$だという。小銭どころか80U$に値切って支払った。油断も隙もない、それがインドだった。心してかからねばならない。