聖水
インドヒンズーにとってガンジスは聖なる河であるが、特にそのハルドクールの水は特別の意味を有するらしい。熱心な信者はここハルドクールからニューデリーのシバ神まで、聖水を運ぶことが、最も大切な巡礼とされている。肩に天秤棒をかつぎ、前後に聖水の入れた桶をくくりつけ、素足でデリーまで運ぶ巡礼が最も大切な努めであるわけだ。日中気温が40℃を越える暑さで、素足で歩くと云っても、大地は焼け付くように熱く、とってもじゃないが我々には真似することが出来ない。破壊の神シバもきつい、努めを仰せつけになったものだ。
聖水の意味もいろいろあるようだが、ヒンズーにとっては、人生の諸々の行事が、この聖水がないと始まらないようだ。子供の入学、成人式、結婚式、人生の節々の行事には欠かせないもので、遠路わざわざ取り寄せることになる。聖水を運ぶだけでも大変な苦行を伴う行であり、反対にこれに参加できるだけでもヒンズーにとっては神に仕えることが出来る幸福の一瞬でもあるようだ。