続々々・なぜ旅するのか?
旅の楽しみ
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旅をして、パリ(ミシャラン3星レストラン)でフランス料理を食し、ドイツではウインナーにかぶりつく。北欧では朝からニシン料理のバイキングに食らいつき、中東ではナンだけで一日を質素に済ませる。最果てのケープタウンでは、クレイフィッシュを手掴みでいただき、アラスカでは、犬も喰わない、筋子の固まりの網焼きを珍味する。オーストラリアやアルゼンチンでは、草履のステーキにのたうち廻り、上海では蟹の爪でなく、自分の親指を木槌でたたき負傷する。これまた楽しからず。
邱永漢氏(食は広州に在り)によると、中国では、洋館建ての家に住み、中華料理をいただき、日本老婆を嫁さんに迎える、これらの3つのことが叶えられると人生最高の至福だそうである。(辞書を紐解くまでもなく、老は髪毛の長い、腰の曲がった人が杖をついている様で、年寄り、ひいて、なる意を表すという。即ち、老とは老人・老齢・老弱・疲れる・経験を積む・上手になる・老人としていたわる・老人としてうやまう・歳をとり官職を辞める。告老・歳をとり徳の高い人、耆老・家老・長者の尊称父老・老子の学問、書の略というような指し示す意味あいである。老婆は、また、ばば・夫が妻を言う語・老妻、老婆のように親切に修行者を教えるもの、と言うような意味でもある。日本老婆とはババではなく、きれいな、ひかえめな、美しい日本人女性の意。)
邱さんが書かれた時と時代背景が異なっているが、世界的にはいまだ日本人女性の評価は高い。こんなこというと、日本人女性から顰蹙を買うが、戦後の靴下と女性は強くなったのであり、変化したのだ。ところで中国人の場合、至福の3要素のうち、あえて、なにが一番かと聞けば、必ず中華料理という答えが帰ってくるそうだ。中国人にとって食べることが人生最大の楽しみであり、これ以外には存在し得ないのだ。もし金持ちになれれば、グルメに凝ることが出来れば、これ人生最高の贅沢なのだ。日本でも「食い物の恨みは--」と言われるように、殆どの世界中の国で、食べ物は殆ど全て例外なく、高位にランク付けされている。
中国には「生在蘇州、衣在杭州、食在広州、死在柳州」と言う格言がある。日本の大阪の食い倒れ、京の着倒れというようなもので、漢字なので各人それぞれに理解していだだいて大差あるまい。
「人間生きるために食するのであり、食するために生きるのでは豚と同じである」というのはグラッドストンの言葉であるが、飽食のこの時代、食うものにもこと欠く大勢の貧しい人達がいることを心に留めておきたい。中国人ではないが、旅に出て色々経験し、また土地土地の珍しいモノをいただき、これ至福の瞬間であるが、哀しいかな生活習慣の違いから、心底それを受け入れられないときは何故か哀しくなる。人間の本性がどこら辺にあるのだろうか?
旅の食の中にはゲテモノもある。変わったもの、つまりイカモノと言っても、言葉だけなら、普通の人が食べないモノだが、国により、地域により、民族により、その変わった食べ物が、当たり前の食べ物であることがある。だから変なモノを食べているとは断言できない。日本人が普通に食している刺身だって、外国人から見れば大変変なモノだろう。日本人が自分自身で気づかないだけで、日本人がゲテモノ喰いの典型だろう。
【牛肉】
食べ物は、ほとんどすべて、その材料が、新しい、新鮮なモノが好まれるのが普通である。たとえ拙いモノでも、それが新鮮なモノである限り、美味しいし、料理したてのモノがいちばんである。さめて冷たくなったモノより、暖かいでき立てのものは、ナンでも美味しいはずだ。ところが、これにも例外もあるのだ。たとえば牛肉で、牛肉とアンモニアは切っても切れない関係にある。アンモニアとは、あの強烈な鼻粘膜を刺激するアンモニアではない。オシッコのアンモニア臭である。牛肉の一番美味しい食べどきは、それが腐敗する直前だと言われる。何処の時点で腐敗したのか、線で区切ることは困難であり、何を持って腐敗と定義するのも、なほ難しい。確かに新鮮すぎる牛肉より、少し購入してから時を得たモノの方が柔らかく、味も最高だ。境界ぎりぎりのタイミングでいただくのが最高である。東南アジアなどの街では、その暑さにもかかわらず、冷蔵庫が普及していないので、牛肉なんか、ことのほか早い速度で腐敗がすすむ。腐敗が進むと当然ながら、小便臭いアンモニア臭がする。でも何処の屋台でも、あのすさまじい火力で、たとえ細菌の感染があったとしても、食するには全く異常ない。水牛の肉がションベン臭いと言う人もいるが、新鮮な水牛肉はそんな、ニホイがしない。でも生活の知恵か、水牛肉を、わざと腐敗させ、柔らかくしてから食べると言う方法もとられている。水牛とただの牛と、どこが、どう違うのか僕には理解できないが、あの角の大きいヤツが水牛だろう。しかし動物図鑑を見ると、和牛でも立派な大きな角のあるのが見受けられる。でも基本的には、水牛の肉はチュウインガムよろしく、弾力性があり、硬い。それで柔らかくするため、わざと腐らすようだ。東南アジアの牛肉はションベン臭い。それがまた美味しいんだ。
旅に出て、とくに東南アジアで、松阪肉を希望しても無理なことだ。最近家でスキヤキしても、そのニホイはあまり強くない。昔はスキヤキでもしようなら、家のあるブロックは勿論隣のブロックまで、何とも云えない芳しい香を漂わせたものだ。家のある角まで帰ってくると、その食欲そそる香りで、ああ今晩は、スキヤキだと判断できた。あまたっるい、強いニホイのする大阪式スキヤキがなつかしい。ちかごろでは、スキヤキやってもこんなニホイは、とんとしない。この牛肉の変化は飼料によって起こったもので、高級な、高価な松阪肉でも求めない限り、昔懐かしい、この何とも云えない香にはありつけない。ところが、東南アジアのバンコック、ホーチミンの屋台や、シンガポールのサーカスにはこの香りが充満している。
【獣肉】
肉と言えば、牛、水牛、羊、鶏肉あるいはその系列のモノしか思い浮かばない。日本では動物保護の建前上、こんなところだが海外、特に東南アジアではいろんな動物の肉を食することが出来る。蒙古式バーベキューでも、10種類以上の獣の肉が提供される。広東料理では、机以外の四つ脚、動くモノは全て食材となりうると言う。鹿、カモシカ、アルマジェロ、狸、狐、白斑鼻、各種は虫類は序の口、ごく普通の一般的なモノだと言う。ライオンやトラ、ゾウの猛獣類の肉に出くわすことがある。しかしこれらは水牛と同じように硬い。全くゴムをしがんでいるようだ。
シルクロードのホータンではサルがケージに入れられていた。日本人もむかしから、サルの頭蓋骨やミイラを粉にして、薬用として食していたが、生肉も食っていたのだろうか?テレビなんかでは、アフリカやジャワ島のジャングルでサルを捕まえるシーンをたびたび見かける。焚き火を囲みながら、サルのタタキを食するシーンはぞうっとする。彼らは人食い人種の末裔であるに違いない。サルのミイラならまだしも、日本人は江戸時代から人間のミイラを不老長寿の秘薬として用いていたという文献がある。日本人も昔から人食い人種の末裔であるに違いない。
牛肉は世界的にもっとも一般的であるが、イスラム世界では豚肉を最も忌むべきものとされて手を出さない。中国では犬食も割合ポピュラーだ。北の朝鮮族の間では犬食が珍しくない。東南アジア全般についてもいえるが犬食が普通だ。市場では生肉をぶら下げて売られている。でもベトナムでは鉄パイプに刺し犬の丸焼を見た。豚で無く犬の丸焼を見たのはベトナムが初めてだ。
【アヒルの血液】 家鴨の血は四川省では火鍋に入れるし、豚の血の方はお粥に入れたり、もち米と混ぜて腸詰めにしたりする。とにかく動物の血液の凝固したものを良く食材として用いられる。
家鴨血豆腐の料理は、わざわざ発酵させて黴を生えさせて用い、千張は押し豆腐の意味だそうだ。 つまり、発酵させた押し豆腐といったところで、つまり、臭豆腐とか火腿とか臭いのある食品が紹興酒によく合うので、ここ紹興ではこの手のものが好んで食されているようだ。
寧波名物の黄泥螺も、この種の豆腐をお酒に漬けて発行させたもので、独特のニホイがあり、日本の鮒寿司と同様親しんでくるとホビーになってしまうといわれている。
【コオロギ】
日本のコオロギに比べて、少し大型で、生のヤツを藁で数十匹繋いで売られている。火力の強い鍋で煎ったり、唐揚げにするという。なかなか香ばしい香りがして、小海老の唐揚げのような味がするらしい。煎ったものは、1個(足一本だけ)だけ摘んでみたが、特別変なもではないが、特に美味しいものでもなかった。勿論小海老の唐揚げの方が僕には美味しかった。
【イナゴ】
上のコオロギとよく似ているが、昔、終戦後(第2時世界大戦)付近の田圃に出かけ、よく採ったものである。私の田舎では木綿糸に縫い針をつけ、捕まえるごとに、腹部から背中に針を突き刺し、一匹づつ繋いでいった。よく採る人は1〜2メートルもの長さになったものだ。最近では農薬の使用でずいぶん絶対数が減ったものだが、これをホウラクで煎り食べるのだが、大変美味であったことが思い浮かばれる。それこそ、芳しい香りがして、子供のおやつに最適だった。勿論、当時は終戦後の混乱時代で、これといったお菓子が、他にあったわけでない。あまり沢山捕れたときは、お婆ちゃんが醤油で煮て佃煮にしたものだ。これも弁当のオカズに最適で、最も美味しい山海の珍味であるに違いない。農薬の普及していない東南アジアでは、このバッタ・イナゴがまるまる肥り、やや大型に進化しており、サーカス・屋台等で突き出しとして供される。現在では珍味中の珍味となったが、日本人にとってコオロギより違和感が少ないのではないかなあ。煎り焼き、唐揚げ、佃煮すべてOKである。
【飛びバッタ】
黒い絨毯と同様に恐れられている、中北アフリカやアジアで猛威を振るっているあの飛びバッタである。アフリカ、フィリッピンで飛びバッタが10年周期ぐらいで異常発生するという。無数に群生し、茶色の帯をなし、数十キロの広がりと長さを持って、地上の全ての青いモノを食い切ってしまうと言う。黒い絨毯じゃないけど、現地の人達から大変恐れられている。消毒薬や殺虫剤で駆除しているようだが、これは食用にならないのだろうか。日本のイナゴより大型で美味しいと思うのだが?アフリカの飢餓対策にならないものだろうか?これを食として提供している話は聞いたことがないが、食用としていかがのものだろうか。特別毒ではないようだ。近頃はやりの、変な遺伝子操作を加えた、組み替え食品よりよっぽど、安心して食することができるようだ。貴重な蛋白源とも思うのだが如何なものだろうか。
【サソリ】
サソリが昆虫か否かは明確でない。あの尻尾に強い毒針を持って牛でも倒すという奴だ。普通一般には空揚げにして、姿煮のまましょくするようだ。イナゴのように脂気もなく、実も殆どなく、からからで風味はまず味わえない。毒は熱を加えることによって消失するようだ。
【昆虫料理】
台湾に青青餐庁という、とても有名な昆虫料理レストランがある。今台北では昆虫料理が流行っているらしいということだが、アリと貝柱のいためもの、竹虫の卵焼きなどがある。「炸金蝉」はセミの脱け殻にブタのヒキ肉を詰めて油であげて、垂れとして赤唐辛子とパクチーを加え、ピーナッツも加えて食するが、価格もリーズナブルである。でも、殆ど香辛料におされて、ほんとの昆虫の味は分からずじまいであった。
【蜘蛛】
蜘蛛が昆虫か否か、どっかで聞いたような気がする。勿論昆虫なら、高蛋白で高カロリー、高カルシュウムの優秀な食品である。中には20cmをはるかに越える大物の種類もあり、でもあのグロテスクな姿をみると、一瞬尻込みせざるを得ないが、これを食した人によれば、なかなかの美味で、酒の魚にもってこいだと言う。これも高温度の、強い火力をもって唐揚げにするという。小海老のような味がするらしく、口に含んで違和感は全くないという。(カンボジア)
【ネズミ】
店頭に本日のメニューとでもいうのか、洗面器に入れた何種類もの肉類が展示されている。鳥肉や牛肉と一緒に並べられている。普通一般には、食用に育てられたものを用いる。タイの田舎で割合良く見かけるものだ。表面だけ、こんがりとやいて、中身はほとんどレア、食べるときもう一度火を通すという。これもなかなか美味で、丁度日本の吊し柿よろしく、竹の串をさし、何匹か突き刺し販売されている。でも少し古くなれば、独特の強いニホイがして、とっても口にする勇気はない。でも、香辛料を幾種類もまぜて、供されるので、これがあのネズミだったとはわからない。味は鳥肉風味だそうだが、僕は串差しのモノを見ているので、形から想像するだけで決して口にすることは出来なかった。(タイ)
ネズミと言えば、その胎児のオドリ食いが、グルメ中のグルメだそうです。このおどり食いは、中国で3叫(カ)と呼ばれていて、胎児のネズミを箸でつまむとチュと鳴きます。次にタレに付けるとまたチュと鳴きます。最後に口中に入れて噛むと再びチュと鳴きます。都合3回チュと鳴くので、ネズミのオドリ食いのことを3叫というそうです(酒とグルメ)。勿論これらは全くの無菌状態である。
【犬】
斎菜とは精進料理のことで、犬料理がこれにあたる。犬はわりあいポピュラーで、東南アジアのあっちこっちでみかける。赤犬の皮を剥いで、カツオのタタキよろしく、表面だけこんがり焼き、中は殆どレアのままで、店頭に数匹分ぶら下げている。何とも云えない臭気とハエが黒犬かと間違えるほど群を成して止まっている。中にはハエの卵が孵り、白い点々(ウジ虫)がうごめいているのも散見される。普通は犬はそれように飼育されているらしいが、必要に迫り飼い犬を食する場合だってあるという。犬は赤犬が美味しいらしく、現地の人に言わせれば赤犬に限るという。売られている肉は表面のみコンガリ焼かれているが、中はほとんどレアで血も滴っているとは全くこの事である。中国や台湾では、羊の血液の豆腐か、ジェリー様のモノを、良く鍋なんかに入れて煮込み、ごく普通一般に食べられているが、同様に犬の血液をこのような方法で食しているのかも知れない。よく煮込まれた雑炊いとか、焼き鳥なんかに完全に料理されて、原型を止めていない場合は、これが犬肉か牛肉か特に判断がつきがたい。しかも強い香辛料の使用で、獣の肉のニホイはほぼ消されてしまう。
日本で「土用の丑(うし)の日」にウナギを食べるように、韓国では夏のスタミナ補給食は犬肉だ。ただ、犬肉料理を出す食堂は「韓国固有の文化」と胸を張るものの、海外の動物愛護団体などからは野蛮だとの批判が根強い。韓国政府はそのはざまで対応に苦慮し、犬肉はいまだに中途半端な存在となっている。
2010.1.26 中国では昔から猫肉と犬肉を食べる習慣があるが、これが同国初の動物愛護法で禁止される可能性が出てきた。国営・重慶晩報(Chongqing
Evening
News)が26日、伝えた。重慶晩報によると、この動物愛護法案は、犬や猫の肉を食べた場合、最高5000元(約6万6000円)の罰金および最高15日間の禁固刑を科す。また、犬肉・猫肉を提供する「組織」に対しては、1万〜50万元(約13万〜660万円)の罰金を科すことを定めているという。この法案は、過去数年間にわたって起草作業が進められてきた。重慶晩報は法案が成立する時期の見通しについては述べていないが、中国では草案の承認までに数年かかることが多い。
中国では、動物愛護の意識が高まっているものの、犬猫の食用目的での飼育や動物への虐待が今でも広く続いている。犬肉は、「香肉」とも呼ばれ、提供するレストランは中国全土に並んでいる。また、猫肉を食用する習慣が最もみられるのは中国南部で、ネコ数百匹〜数千匹を肉販売所へ運ぶトラックを動物愛護グループの人びとが阻止しようとしたといった報道が、普段から伝えられている。
2012.01.02 ベトナムではテトに犬肉を食する習慣がある。ここでは太い釘を刺してブタの丸焼の如く、犬の丸焼きにする習慣がある。体中温まるそうだ。犬を扱う専門の業者が決まっていて正月前に集荷のため田舎を回るという(太郎の問題)。
【コウモリ(オオコウモリ)】
地球上で一番天国に近いと言われるニュウカレドニア等の南洋諸島では割合ポピュラーに供されている。普通一般にはスープあるいはシチュウとして出されるが、高級料理に違いなく姿煮のかたちで出されることが多く少し馴染み難いかも知れない。コーモリといえば雑食性あるいは食肉性と思いがちだが、普通一般には果実や木の実を常食としており、その肉は意外とアッサリしているが、タマネギとともに炊き込まれた姿煮は、ネズミを頭ぐちかぶりついているようで日本人には如何なものであろうか。普通一般にはスープを取る場合、ココナッツミルクを用いられるが濃厚すぎてアブラ濃いが、最近では醤油味も用いられ、もしもスープだけ出されると、美味しさだけが残り、それが何のスープが解らない。最近(5/29/01)沈陽で広東料理としてコウモリの姿煮スープを戴いた。少し油濃かったがアッサリしており、ココナッツの甘みと共に美味しく戴けた。
【天山雪蓮鞭】
大連近郊の一番高い山で天山という。ここの雪の下からとれるキノコの一種で、まあマッシュルームの一種だろう。キノコスープに違いないが、それ以外にも牛や豚のペニスが出汁の元として入っている。何も知らないで食するとスープの味付けもよく、日本人の口にも合いそうだ。これも上記の大コウモリと一緒に大連で戴いた。鞭というのはペニスのことで、三鞭と言われる鹿、オットセイ、山狼の外性器を
多くの薬草や香草とともに高粱酒に漬け貯蔵し、 熟成させて造り上げる中国でも有名な健康酒のひとつだそうだ。
【ネコ(猫)】
香港や広州の市場でゲージに入れられたネコが売られていたのを見た。白ネコ、赤ネコ、黒猫、三毛猫すべている。しかしこれは、愛玩用だそうで食材ではないという。現在ではネコを食べる習慣はなくなったとのことであるが、売られている場所が場所で、けっしてペットショップではなかった。蛇や鶏と一緒に、金網のケージに入れられて売られていた。
ネコは臭みがあって肉はあまり好まれないが、そのスープはなかなか美味しいらしい。体が暖まるという。少しニホイがきついらしいが、香辛料でニオイを消すと体中、暖まるという。
【ゴキブリ】
タイのお嬢さん方はゴキブリがお好き?公園で、あるいは友達同士数人集まれば、みんなしてゴキブリの唐揚げを食べてござる。いろいろ昆虫類の空揚げは、強い火力でさっと、良く揚げるのが美味しい食べ方のコツだそうだが、このゴキブリの場合、あまり強く揚げてはだめで、半生のモノの方が美味しいらしい。ゴキブリの腹を強く圧迫すれば、ケツからヌルルと内蔵がとびだし、これをタレ(ナムブリック)に浸けて、口を上向きにあけて、そのまま放り込む。ゴキブリの内蔵は、その姿形からは想像もできない高貴な素晴らしい香りがする。たいそうな美人が、ゴキブリを放り込むのだ、それもわざわざブチュと潰し、内蔵を放り出し、そのヌルットした感触を楽しんでいるのだ。タイの男性は、こんなお嬢さん方とキスをするのだろうか?ブルルンと身震いがする。ゴキブリホイホイじゃあるまいが、ゴキブリには共食いの習性がある。ほう酸その他の薬剤で殺したゴキブリをすりつぶし、これを混ぜて新しい、殺虫団子を作ればまた良く食らいつくのは周知の事実である。昆虫学者によると、これらはゴキブリのフェロモンなる物質によるという。フェロモンはある種のホルモン様物質で、雄と雌の2種類のものがあるそうで、ゴキブリ達この香りに狂い立つという。タイのオネイチャンも、ゴキブリのフェロモンにくるいたっているのかもしれない。
このゴキブリは、メーングダーといいタガメの一種らしい。タガメとゴキブリの区別は判らないが、タガメなら日本の田舎のどぶ川なんかで、良く見かけるが、決してそのような形態をしていない。どっからみてもゴキブリに違いない、しかも日本のゴキブリよりも数段大きい。浸けて食べるタレはナムプリック(ナンプラー)といって、ちょっと酸っぱい味噌のようなソウスで、漁醤の一種らしい。一度挑戦はしてみたが、二度と挑戦する気持ちはない。(ヴェトナムのゴキブリ)
【タガメ】
どぶ池なんかで見かける、トンボの幼虫で肉食であり性格は獰猛、小サカナを捉えてたべる。ゴキブリ、ゲンゴロウと同様空揚げにすると小エビの天麩羅のような味がするという。漁醤のタレに着けて食べる。変わったところでは、ヴェトナムではタガメの蜜柑の小さな袋のような唾液腺嚢(ニホイ袋)を取り出し、中のフェロモンを収集する。タガメ自体それほど大きくないし、ましてその中の線細胞なんて、ミクロの世界でこれを集めるのだから、タガメ100匹で約0.3ml位しか採取できない。このエッセンスは、カッコーン(ca
cuon)といい、世界最高の香辛料だそうで、チャーカー鍋なんかの全ての食品に極少量振りかけて用いいると、味はぐっと引き立つらしい。世に言われる幻の食材である。
【源五郎】
池や川の中を元気良く泳ぎ廻っているヤツだ。すこし楕円型をしており、真っ黒(やや褐色のもいる)で羽根が光沢があり、足数といい昆虫に違いない。これれも高火度で空揚げにするという。芳しい香りがして酒のつまみに最適だという。たしかに昆虫なら高カロリー食品に違いない。
【木ムシ・幼虫】
ミクロネシアなんかの海岸で、廃船となった木造船が浜に放置されている。この木片を割れば、なかから小指ぐらいの太さで、40〜50cmぐらいの、外見上まったくの、ミミズのような、木ムシが出てくる。現地の悪童どもが、長いまま飲み込むのだ。果たしてどんな味がするのか、全く判らないが?大変好んでいるようなので、さぞかし子供のオヤツに最適なのだろう?
かぶと虫の幼虫も好んで食べられる。これは大変美味しいらしい。香ばしい味がして、高蛋白、高カロリーのオヤツだ。頭の黒くなった部分のみ、歯で食いちぎり食べるのだが、ときどき、この頭に、かぶられることがあるので要注意だ。
【ミミズ】
ミミズの中身は、殆ど砂である。じゃりじゃりしてこんなもの食えたモノでない。鰻料理よろしく、これを捌いて、小さいながらも開いて、網焼きにして食べる、日本人的感覚からすれば、ゲテモノにちがいないが、焼き鳥の香りがして美味しそうだ。沢山集めて、フライパンで炒めているのを見たこともある。東南アジアでは直径1cmぐらい、長さ1mに及ぶモノがいて、これなんかはさしずめ、全く鰻の蒲焼きで、ニホイと味は焼き鳥だ。管腔動物でコムシと呼ばれているものがある。中国、韓国に見られるが、一名海のミミズとよばれている。ミミズにしては珍味で、生のまま醤油に漬けて、あるいは寿司ネタになるという。肉質が厚く、なかなかいけるようで、赤貝の様な味がするといわれている。
【蝸牛】
フランスの代表選手、エスカルゴは美味しいか?僕はフランスが好きでたまらない、フランス料理が最高のグルメと信じて疑わない友人数人に「エスカルゴは美味しいか?」と聞いてみた。すると、意外にもあまり美味しいものではないと言う返事が還ってきた。なかなか正直で、まともな答えだと思う。エスカルゴは食用のため、それように飼育されたアフリカマイマイであるが、基本的に梅雨時庭先にでてくるカタツムリと何等変わることなく、決して美味しいなんてモノでない。とにかくエスカルゴの臭み、ニホイを大蒜とバジルの香辛料で消しているだけで、日本のタニシの方がづーと味も良い。こんなのを好き好んで食べるのもフランス人てヘンテコな民族だ。ましてこれに追従するフランス通の日本人なんて理解に苦しむ。
最近、ネズミを媒介としたカタツムリを中間宿主とする広東住血線虫が流行の兆しを見せている。この寄生虫は体長0.5〜1.3cmで、ネズミの血液中に寄生し、糞と一緒になって体外にでる。これをカタツムリが食して循環を繰り返すという。最近日本でもグルメブーム、大量に輸入されるアフリカマイマイというカタツムリよりこの寄生虫の感染者の増加が報告されている。
【蝿】
これも立派な食材である。新華社(10/98)電によると広東州で食材としての蝿の養殖が繁盛しているらしい。もともと鶏とかアヒルの食用として開発されたものらしいが、この蝿、肥満化してしまい飛ぶことが苦手らしい。でも60%は蛋白質で脂肪も15%含まれ、かつミネラルに富んでいるらしい。その組成を見ても立派な食材で広東省ではグルメとして育てていくという。
【アリ(蟻)】
雲南地方の特産としてクロ蟻がある。油で炒めて味付けしても良いが、普通一般には蟻酒を造るという。丁度日本の梅酒の感覚で、氷砂糖の変わりに蜂蜜を使用する。ミネラルたっぷり強壮滋養に良いという。一杯(沢山)の蟻さん(小型)天然のものか、栽培しているのか不明なるも、テレビで出てくるゴリラなんかの小枝を巣の中につっこんで捉えるシーンを想い出す。
【ナマコ】
蛸と同様、見た目でもグロテスクで西洋人は手を出さないようだ。僕は好きではないが、日本では一応珍味として貴重な存在だ。こりこりした歯触りが好まれるのであろうか。特別美味なるものではないようだが。
【魚類】
海のモノなら大丈夫だが、河のモノなら寄生虫が心配だ。念のため良く火を通した方が無難だ。ライ魚には、刺身で食べると有きょく顎口虫がいるし、ドジョウにも剛きょく顎口虫が寄生している。
【血液】
豚や家鴨の血液が良く食される。火鍋に入れたり、お粥に入れたりする。カロリーは満点、夏ばての時にはよいかも知れない。勿論鉄の補給にはこれに勝るものはない。でもスッポンや蛇類の生血は寄生虫の宝庫、気をつけねばならない。
【トムヤンクン】
タイの辛い辛いスープ、文字通り海老入りスープである。家庭によっては入れる具が異なるが、基本的には魚のスープであるようだ。大変美味しいく、椰子の実のゼリー(ナタデココ)でイカのような歯さわりのようなものも入っていた。タイを代表する料理の一つあるが、このたび抗ガン作用のあることが判明した。タイのカセサート大学と京大・近大の研究グループの実験で実証された。タイには疫学的に消化器ガンが少ないことから、このトムヤンクンの香菜類、とくにナンキョウ(タイショウガ)、レモングラス、カフィライム(コブミカン)の葉に著しい抗がん作用があることを発見した。これらの香菜類はほんの少量で、効果を発揮するようだ(ベータカロチンの数十倍から百倍の抗酸化作用があるし、またレモングラスも消化器系がんを引き起こす細菌(ピロリ)などの殺傷能力が高いことを確認)。他のビタミンも豊富なトムヤムクンはとても健康的な料理と言えそうだ。ただし辛いよ。
【麻婆豆腐】
年中湿気の多いところでは、新陳代謝を良くするために、発汗作用を促すため辛いものを食べるようだ。中国の豆腐は一般に腰が強い。煮ても焼いても形がくづれにくい。それに香りが良い。その上ほんとに豆のニホイがする。麻婆豆腐は四川省が発祥とか、成都には陳豆腐店が見られる。唐辛子(辣・からい)だけでなく山椒(麻・しびれる)も沢山入っているよ。四川の人達は「四川の三出し」といって、旨く表現しているようだ。つまり辛さのあまり初めに顔から汗がでて、次いで涙が出てくる。最後に水ばなが出てくるので四川の三出しと宣っているわけだ。辛い方が美味しいらしい。
【アルコール類】
ヨーロッパでは酒屋さんでlicennced、off-licenceというような掲示がされているのを良く見かける。アルコール飲料を出すにはいろいろ規制があるようで、Off-licenceという言葉には、店で飲ませる免許(=licence)がないので店頭で飲ませず小売りすると言う意味があったような気がする。「Licenced」や「free
house」と表示がある店は、中で酒が飲める。でもこれにもランクがあるようで、北欧諸国では、ビールの濃度で、店によっては売れないことが良く見かける。アルコール分20%というビールを飲んだのは確かフィンランドだったように思うし、25%というのもあったような気がする。
ドイツではhollでbeerを浴びるほど飲み、ウインナーにかぶりつき、フォルクスタンツェンに興ずる。若者はぶった倒れる。連日連夜、夜明けまで永遠と続くのである、これはまさしく新Nationfoolygunの誕生である。当局もこうした若者達の無節操な行動に手を焼いている。ドイツでは、日本人は割合受けがよい、それというのも、第2時大戦中最後まで戦ったからだと言う。
イギリス・フランスは面白い国、人権freeどころか、資産、社会階級、人種によって差別される。イギリス紳士は、喉の乾いたときの一杯のビールの美味しさを御存知でない。可哀想に。紳士の通うクラブにはビールが置いてない、あるのはワインだけだ。庶民だってたまにはワインものみたいものだが、哀しいかなパブにはワインが置かれていない。たとえあったとしてもグラスワインのみ、イギリス・フランスではワインは高級階級の利用するクラブの飲み物で、一般庶民が利用するパブではビールだけなのだ、どうも紳士と労働者とでは身分が違うらしい。
【蛇】
中国では「秋風が吹くと三蛇が肥え太り食べごろになるので、沢山蛇を食べて滋養を取ろう」 と言った意味の諺が見受けられる。蛇、ことにコブラのような猛毒の胆嚢を生きたまま摘出、これを開いてアルコールでわってのむ。強壮剤だそうで、成分は知らないが、こんなのに、まさかandrogenが含まれているわけでなし、どうして効くのだろうか?単なる連想ゲームだと思うが。昔から「良薬口に苦し」というように、胆汁酸の苦みが胃腸に効くことは確かだ。しかし、蛇の肉も含めてマンソン裂頭条虫に注意しなければならない。
【蛙】
(田鶏・岩鶏)ともいわれ、その身は鶏の笹身に似ており、もはやゲテモノの範疇には入らないようだ。しかし、生肉はマンソン裂頭条虫がいるので要注意。
【猿】
猿は意外と美味らしい。その様が人間様似にているので一寸躊躇するが、その姿ヤクは意外と美味と云うことであるようだ。勿論スガタヤキなんて、半生の状態でスープにもするようだ。アマゾン流域では貴重な蛋白源、その腕にむしゃぶり付いている。ヒルンのミソも格別だそうで、変な先入観から敬遠されがちであるが、河豚の白子や鱈の子を食する感覚ではないだろうか。またそのシェーデルは食器にもなる。100%利用できるのである。
【スッポン・カメ類】
スッポンを高火力で鍋にして食べる。まことに美味だ。スッポン鍋は体が暖まり、精力も付くという。スッポンは肉と言うよりもゼラチン類が多量で、これが出汁の味と合わさってまたおいしいのだ。何とも云えない芳醇な味と香りがする。
スッポンの生き血を飲む輩が多く見られる。店も精力剤として勧めるからだろうが、これは危険度120%、これ以上危ないモノはない。顕微鏡の弱拡大でみるまでもなく、スッポンの血液は寄生虫の宝庫、うじゃうじゃ蠢いており、ことに咬虫(顎口虫)がいる。いったんこれに感染すれば、数カ月から年余に渡る治療が必要で、入院しなくてはならない。精力剤なんて、単なる連想から来るだけで、科学的根拠はなにもない。(ヘビの胆嚢も同様危険で、アルコールで割ったぐらいでは、寄生虫は死なない)
【海亀(アオ海亀)】
草食性であり食した人に聞けば大変美味なるものであるようだ。普通はスープをとるが、肉も淡泊で美味しいという。しかしアカ海亀は肉食性で、独特の臭気がとれず、日本人にはむいていないようだ。
【陸蟹・椰子蟹 】
コプラ(椰子実のゼリー)を撒いておくと、自然に群がってくる。かたちは大蟹あるいはロブスターのようであるが、いづれも、熱湯で充分湯がき、身をほぐしてから料理の材料に用いる。単独で食するほど美味でない。でもいづれの味噌も重厚でコッテリしている。
【かぶと蟹】
日本では天然記念物に指定されている、生きている化石のあれである。日本で喰うことはまず不可能。タイや中国の一部(アモイのコロン島・広州)でよく見かけられる。スープで炊きあげて、香草を入れて食する。海老として、いや蟹かな、その肉は大変身が少ないし、すこし臭うようだし、あまり甘くない。ただ卵が甘い。これも出汁と共に煮て食べる。割合あっさりしていて美味なるものの違いない。コリアンダーとまた良くマッチするようだ。
【上海ガニ】
モクズ蟹の一種で、9月中句から11月にかけてが旬。蒸し立て(姿蒸)の熱々を甲羅をバッリと割り、ショウガ入りの魚醤のタレをつけて一気にすするように食べるミソが卵が最高に甘い。雲丹と半熟の卵黄の中間のような味がする。モクズガニの一種だが、淡水産で冬眠を控え栄養を蓄えられ、油の乗り切ったこの時期が一番美味しいようだ。手先の器用な人にとっては、美味しいだろうが、手足の肉はシャブリながら食べるようだが、もう一つ美味しいものではない。この上海ガニにはウエステルマン肺吸虫が潜んでいるんで注意が要する。
【たまご】
卵と言えば、どんな動物の卵でもそれなりに、美味しいし、とくに違和感はない。たとえヘビなんかであっても、それが卵である限り、どれもこれも、あまり変わった味がするわけでなし、とくに日本人にとっては、全く普通一般の、違和感のない食材であるに違いない。東南アジアではこの卵の有精卵を孵化寸前、半蒸しにして食する習慣がある。ことにフィリッピンのバロットが有名で、アヒルのバロットは強精剤としても用いられている。一回に十数個平らげる豪傑もいるという。食べるのでなく、飲み込むのだと言うが、でも小鳥の羽や小骨が、喉にひっかかるし、決して美味しいモノであるわけでない。
【ツバメの巣・フカヒレ】 ツバメの巣といえば、中華料理のアワビ、フカヒレとともに三大珍味の一つに違いない。なるほど、アワビは美味しい出汁もでるし、万人に共通して美味しいものである。中華料理に出てくる乾しアワビはなんと日本産のもが最高だとのことで、香港や中国のマーケットでも高価で取引されている。この乾しアワビを戻し料理に供するまでに数日の時間を懸けて大変手の混んだやりかたで、中華料理のアワビの高価なのは納得である。でもこんなに手間暇掛けづとも、塩焼きにしたらもっと美味しいと思うのだが。フカヒレもこれに劣らず高級料理に違いない。フカヒレはどの部分のもんか、どのぐらいの大きさか、何処の産地(最高級品はキューバ産)かによってずいぶんと値段が異なる。上等なものになると一皿20000H$以上もする。フカのヒレに鶏のスープの旨味が良くしみ込んで、芳醇ななんとも言えない天下の美味を演出する。これに対して燕の巣は味もそっけもない。この味だけで人を感動さすことは不可能である。ツバメの巣にしても、フカヒレにしてもしても絶対数が少なく、ことにツバメの巣は、岩ツバメの唾液腺の固まりで、その収穫量は微々たるものである。絶対量が少ないので、高価にならざるええないが、これがそんなに美味しいものだろうか。ツバメの巣もフカヒレにしても、それ自体はゼラチンで、なんの味もついていない。美味しいといった類のものではないはずだ。ツバメの巣のスープは伝統的に砂糖でもって、甘い甘い味付けを施し、全くデザートではないか。確かに綺麗な真っ白な雀の巣は、マーケットでも非常に高価であり、レストランで注文でもしようなものなら、なんぼとられるやわかりゃしない。でもタイや中国の屋台では数十円単位で鱈腹いただける。DMのある方はこんなのに手を出してはいけませんよ。
【トリフ・キャビア】
フランス料理でキャビアとかトリフといういうのは、最高級の素材だそうだ。西洋豚が独特の臭覚をもっており、この茸のトリフを捜し出すという。それにしても、豚の獲物を喝上げした人間ども、何が最高級かわからないが、とにかく値段が最高級であることには間違いない。かなしいかな田舎モンの次郎にはその美味しさが理解できないが、最高級な料理にのみ供される貴重なものであることには間違いない。しかしこの両者、その高価な値段の割にそんなに美味であるとは到底思われないのだが。
アルコールのたしなわない次郎には分からないが高級なワインにロマネ・コンテという銘柄があるという。このワイン一本10万円以上するらしいというから、さぞかし美味しいものであるに違いないが、この味十分理解できるものは、世間にそんなに多くいないと思うが如何なものだろうか。高級な味をよう賞味しない次郎にも困ったものだが、なにごともreasonableというもんがある。
エアロフロートのFに乗ればこのキャビア、なんぼでもでてくる。お代わり自由自在でいくらでもいただけるそうだが、このもの自体生臭くそんない沢山食えたものでない。何事もほどほど、量も値段も程々がよいと思うのだが、下司の勘ぐりだろうか。
【オーム貝(ノーチラス)】
小さいものから大きいものまで色々あるが、絶滅種なるため捕獲は禁じられている。一見して巻貝であるが、実はこれは貝類でなく、蛸や烏賊のような頭足動物であるという。奇麗な波形の色彩と模様のため、ランプのシェードになんか利用されている。大きいものでは直径50〜60cmに達するものがある。味はそんなに美味なるものではない。
【子豚の丸焼き】
肉が美味しそうだが、普通一般には皮を食べる。北京ダックと同じ要領だ。煎餅のようにパリパリとした食感がこのまれ、青いネギ類と一緒に食べると、皮下脂肪のアブラこさは感ぜられない。皮膚の中でも耳介部分は数も限られており現地の人が最も好む部分だ。広州の名物料理であるが、何処でも見られる。
【貝類】
貝類は日本人にとって食べやすいものの一つだ。マングローブ貝(タカセ貝)泥の中に身を潜めているが、それほど泥臭さは感じられない。珊瑚礁に見られるシャコ貝は1〜1.5mあるいはそれ以上に達するものがあり、貝柱は人間の踝より太い。中には人間を飲み込むほど巨大なものまであるという。刺身にしたら何人分採れるだろうか。大味で、その貝柱はさしづめ貝柱ステーキと呼ぶにふさわしい。
【オニダルマ(オコゼ)】
刺身・空揚げは格別、紅葉おろしで食べるとなんとも言えない美味である。空揚げもまた美味しい。珍味の一つであるに違いないが、日本以外の国、特に南洋諸島では食する習慣はないようだ。実際、体中に毒針の猛毒を持っており、これにやられたら人間でも致死的だ。肝臓・卵巣も少し危険だ。
【アリ】
アボリジニ(オーストラリア)が独特の酸味を利用して用いる。ブラックペパーの代用だが味は酸っぱい(蟻酸)し、かつ、アリはあくまでアリだ。普通一般には食用アリは種類はことなるようだが、舌先に引っかかるし、巧く飲み込めない。
【マンボーとジュゴン】
味は全く大味、決して美味しいものでない。鱶肉の味だ。ただ珍しいだけである。珍しいだけで密魚が行われている。種の保護のためにも、禁魚類を求めるでない。
【魚類】
西欧の諸国では魚類が苦手な人達が多い。僕も魚は元々苦手で、海の魚のみで、最近になってやっと川魚も食するようになった。どだい、生まれたのは大和の国、全国でいくつかある海のない県の一つで、新しい魚なんか入手出来るような状態でなかった。魚といえば塩鯖ぐらいで、時たま生節位が祭りの食卓をにぎわせたものだ。外国人から見れば日本人は魚臭いという。確かに西洋人は魚臭に敏感なようだが、先入観もあるに違いない。
新しいサカナはそのまま頂くのが最高で、好みにもよるが、サシミが最高でその次がない。食べ物の中で、これ以上のもは存在しない。あのトロの舌の上で溶けるような甘味なんとも応えられない。たとえ加工するにしても、塩焼き止まりでそれ以上する必要はない。それ以上手を加えれば、サカナでなくなってしまう。フランスはパリのLa
Perouseではムニエルとかなんとかいって、ワインを放り込み、変な味付けしたりして火を入れる。ドーバー海峡のソール(シタヒラメ)かなにか知らないが、こんなのは下の下で、全くの外道だ。変に加工すると、素材の価値が下がり、全くの別物になってしまう。残念なことに彼ら(フランス人)には、この微妙な感覚が判らないのだ。
でも日本人以外には、魚肉をレアーで食すなんて、想像以上に野蛮人に見えるかも知れない。げに、民族の差なんて、ほんとに際限ない。
【フルーツ類】
東南アジアは、南国だけあって1年中フルーツは豊富だ。バナナ、パパイヤ、マンゴ、パイナップル、メロン、スイカといった日本でもお馴染みの果実はもちろん、熱帯特有のドリアン、マンゴスチン、ランブータン、スターフルーツ、ドラゴンフルーツなど種類も多彩なんでもござい。以前台湾の田舎を旅行中、バスの車窓より流れ込んでくる変な臭い、どこまでも就いて回る。このあたりの野郎もご婦人方も大変行儀が悪いのだと勝手に解釈していたが、これは樹上で熟したパパヤのニホイだった。ラグビーボールほどもあるおおきなパパヤの熟した臭いはホントに強烈だった。でも日本で味わうマッカウリほどの大きさのパパヤとは全く異なり、レモン汁をふりかけ食べるパパヤはこれまた別物である。でもこのパパヤ、食べ過ぎるとインポになるというが科学的根拠があるのだろうか。そういえば、現地の女将さん方、亭主に決してこれを食べさせないと言うが。これよりも匂いの強烈なドリアンは地元では「女房を質に入れてでも食べる」といわれるほど好まれている。
日本人は敬遠することが多いのだが、旅の思い出にトライしてみるのも良いのではとも考えられる。琵琶湖名産鮒寿司どころの騒ぎでない。ちなみにこの強烈な臭気のため一流ホテルでは部屋への持ち込みは禁止されていることが多いとか。
【ラーメン・うどん類】
いまや、世界中のどこえいっても、これにありつける。ヨーロッパ、北欧、北米、南米、アフリカ、どこえいってもその都会では、必ず見つけることが出来る。でも、本場はやはり、東南アジア、同じラーメン(メー)でも東南アジアに限る。名前は同じでも、東南アジアと他の地域とでは味が全然違う。たとえ同じチェーン店であっても、場所(ヨーロッパとか東南アジア)によって、味は全く違う。イタリアのスパッゲッティも美味しいには違いないが、胃袋のどこに、おさまるのか、ラーメンやウドンとは収まり場所が違うような気がする。一日一回これにありつければ、現地の食べ物が口に合わないで餓死することもない。西欧の子供達は魚と麺類が大変苦手だと言うが、げに民族の差は恐ろしいものだ。
東南アジアの生のラーメン・ウドン類は大変美味しいが、この地のインスタントものはどうもいただけない。アブラがあわないのである。やはりこの手のものは日本製に限る。ところが人件費の高いアメリカでは日本からの輸入物がハバを利かせており、これがまた甘い。アメリカでは一番美味しい食べ物の一つに違いない。
【バクテー】
良く聴くバクテーとは肉骨茶(汁)のことである。このバクテーという料理、色の濃いスープに骨付きの豚肉がついて、見た目は結構ヘビーな用に見えるが、シンガポーリアンなんかは何と朝食に食べることが多い。もともとシンガポールに労働者として中国からわたってきたクーリー(苦力)や港湾労働者が「よっしゃ、今日もはたらくぞっ」と力をつけるため食べていたそうで、確かにたいそな精力がつくような気もする。でも、バクテーは見かけはヘビーなような気がするが、食べてみるとさっぱりしているし、肉も油っけが、ほとんどなくて、意外と朝食にはいいのかもしれない。味のほうはというと、スパイシーなのが特徴で、スープが複雑な味というか、口の中で幾重にも変化するというか実に奥深いものである。肉骨も「バクッ(バカット)」と豪華に入っている。
同様なものに豚足があるが、こちらは大変油気っておりカロリーもコレステロールも十分みなぎっている。でもビールの肴にもってこいで、ラスターで手を拭きながら食することになる。シッツコイのが苦手という方は鶏足(アヒルの足)の方がよいかも知れない。
【香菜】
アジアにはニホイがある。それはパクチー(コリアンダー)の香りだ。屋台に満ち満ちているのはバクチーの香りなのだ。この香菜はアジアの独特なニホイである。バンコックに、ホーチミンに、東南アジアの何処に行ってもついてまとわる。このニホイになれなければ、旅はつらい。あらゆる食べ物に調理されている。はじめは鼻についても、すぐに馴れてしまうから不思議だ。この香辛料、香菜はまた元気の源でもあるのだ。
ナンプラー(漁醤)は日本の醤油である。小サカナを発酵させて作ってあるので、醤油より何んぼか味わいが濃い。やはり自然食品は素晴らしい。僕は旅すると必ずお土産に持って帰ることにしている。
【唐辛子・麻】
【和食】
日本食ごひいきのアメリカ人。「ニッポン人はうらやましい。特に懐石料理。ニューヨークじゃあ目の玉飛び出るけど、ニッポンじゃあそれほどでもないんでしょ。椀ものなんて、サイコー。いい味だねえ。奇跡ね、あれは。盛りつけの美しさは目がくらむ。ニッポン人はあんな繊細な料理を食べられるんだよね。いいよね。」
【味の素・醤油】
タイ料理における味の決め手はなんだろうか。唐辛子やニンニク、そんなものとははっきり違うねえ。そりゃなんたって味の素で、あの辛さと酸っぱさ(トムヤクスン)の間に取り入って旨味を増大させているのはこの薬物、味の素なのである。もはや味の素なしで成り立つタイ料理はないんじゃないかなと思われる。正直言ってタイ料理は、味に腰がないというか生臭いというか、たしかにあまりおいしくないというより正直にまずいと思うのであるが。大量にブチこまれた、渦高く積み上げられた味の素のクドい味、まるで疲れた体にタイのけばけばしい寺院の装飾を見せつけらたようだからよけいにクドい。しかし、このクドさがないと、タイじゃないのかも知れないが。もっと淡泊に、必要最小限だけをもとめた侘び寂び的味覚があってもよいではないか、などと思ってはいけない。それがタイやベトナムという国なのだ。タイでは毒薬、味の素のたっぷり入ったタイ料理をたらふく食べさされている。東南アジアはいまや味の素全盛なのである。折角美味しい素晴らしい魚醤の文化がありながら。東南アジアではこの毒薬まだまだ高価で一般市民には手が届きがたいし、外国人に対する過剰サービスとして、この毒薬ドンブリ鉢の真ん中にうずたかく積み上げられるのである。
【味の素と邱永漢さん】
邱永漢さんは経済学者で、それを実践したお金持ちであるが、それにもまして軽快なエッセイを沢山書かれて大変有名である。現在も著作活動あるいは資料収集のため一年の少なくとも4カ月間海外旅行をしているという。彼は台湾で生まれ、香港育ち、親父さんがこれまた大変なグルメ志向である。彼独自の筆致による食い物の関する書籍を2〜3読んだことがある。彼の学識に裏打ちされた立派なものであるが、この中で旅には、必ず「味の素」と「醤油」を持参するという。彼によるとこの両者は旅の必需品であるという。ソ連や北欧のスープは美味しくないという。この不味いスープに、味の素を少し入れるだけで味は3倍美味しくなるという。味の素の発明者に感謝したいともおっしゃっていらっしゃる。大変な入れ込みようである(お金持ち気分で海外旅行)。醤油も味の素同様ぐっと味が引き締まりグーだという。中華料理は言うに及ばず、フランス料理にも大変な見識をお持ちの、邱さんともあろう人がとすこし、頭を傾げたくもなるが、これまた邱さんらしい一面で結構面白い。邱さんなんかは化学調味料なんか、目にもかけない、毛嫌いしているものとばかり思っていた。味にうるさい、独特のグルメ感をお持ちの邱さんの旅のお供が味の素であり醤油だったときいて、呆れるよりもむしろ親しみを感じたのは僕だけだろうか。安心した。
ソイソースも近頃は、化学的合成法で多く製造されるようになって、昔ながらの醸造ものは大変少なくなってきた。ところが東南アジアでは魚を発酵させて造られる魚醤がなんとも言えない芳醇な味わいだ。こんなに美味しい醤油は、日本ではもう見かけられない。
【水事情】
もちろんミネラル・ウォーター、全てこれに限る。観光ポイントには必ず水を売っているところがある。 ただし、あまり冷えたものをがぶ飲みしないこと。エジプト旅行でお腹をこわす人が多
いのは食べ物に当たるせいではなく、脂っこい料理プラス冷たい水の飲み過ぎのせいが ほとんど。 汗をかいた分、水分は補給しなければならないが、なるべく室温に近いも
のを飲んだ方がいい。またほんのちょっと塩(飛行機の中で出される塩の小さな袋)を持っていき、それを溶いて飲むのがベス ト。水を持ち歩くのに、日本からコンビニのビニール袋を持っていくといい。また350〜500ml位のウーロン茶かなにか1本ぐらい日本から持参したい。大変貴重なようきであるが、最近では現地調達でも可能である。現地でも
らうビニール袋は薄くてすぐ破けてしまう。
【持参薬 】
病気の厄介にならないように全て日程は余裕を持ってし、無理をしないよう心がけるべきだ。胃薬は絶対持っていくべしで、日頃厄介になっている薬がいちばんよい。でも正露丸は全く効き目なしと言うが、僕にはあっているような気がする。添乗員仲間ではもっぱら
「ミヤリサン」がいいという噂であるが、これは止瀉剤で、胃腸薬とはまた別物である。 意外と必要なのが風邪薬。朝晩の温度差が激しく、
空気が乾燥しているので風邪を引きやすい。予防としては、単純なようだが「食事の前 には必ず手を洗う」「絶えずうがいをする」が一番効果が高い。脂っこい料理が多いの
で、普段はこれぐらい平気というレベルの胃腸でも、消化薬を飲んでおくと下痢につな がらない。一番良いのはタガメットかガスターという薬である。抗生物質も少しは用意したい。よく言われているのは、日本製よりも現地の抗生剤の方がよく効くというということだ。しかし細菌の種類にもよりけりで、そんなことはあり得ない。東南アジアでは冷蔵システムの未発達のため、たとえ有効な抗生剤でも、その保存状態が悪く、力価が落ちるようだ。一番顕著なのはワクチン類にみられる。
日本の下痢止めは効きが悪いと言われているが。どうも、黄連系の薬がよく聞くらしい。日本で言えばワカマツ、エビオスなんかであるが、これは昔、キノホルムという薬が入っていてその副作用が問題となった。中国製の薬は安全基準がどうもはっきりしなくて不安だ。薬に何が入っているか信用できない。この前の訪中時(6/30/04)にはバイアグラ(800mg/錠)というのを見かけたが、記載どおりの内容が正確に処方されているのだろうか。
【ごはん・めし】
東南アジアの何処を歩いても、米飯文化圏だ。やはりメシがなければ、力が入らない。日本人には、何がなんでもメシに限る。贅沢を言わせてもらえば、これに味噌汁があれば最高だ。冗談じゃない、ここはお国をはなれて何百里、異国の土地で味噌汁なんて、ゆめゆめ考えるでない。そんなもの欲しかったら、わざわざ旅しなくて、日本で寝転がっておればよい。でも食欲増進剤であるに違いない。どんな胃薬よりもよう効く。予算がないときは、このメシに上のラーメンの汁だけ分けてもらい、ぶっかけゴハンといきたい。栄養も満点、なにもいうことなし。これだけでバランスも結構良いのだよ。
【健康と食生活】
毎日のイクラや塩辛、胃がんの元といわれている。イクラや塩辛など塩蔵魚介類をほぼ毎日食べる人は、ほとんど食べない人に比べ男性で約3倍、女性で約2・5倍も胃がんになりやすいことがわかりました。 厚労省の4万人追跡調査でわかったもので、「塩辛い食事は胃がんのもと」の俗説を裏付けるデータと言えそうです。
【外国人と日本人】
La Perouseでは、ドーバー海峡のシタヒラメを焼き、炭火でなくガスバーナーで焼き、オイルを引き、あまつさえ幾種類モノのワインを懸けて焼く。幾種類モノのワインのミックスされた芳醇な香りと、ブレンドされた、人工の深い味わいが大切で、これがフランス料理の神髄かも知れない。ダルジャンの鴨肉に懸かったスップーン2〜3杯のタレ、このために、たったこれだけのために、白い長い長い帽子をかむったコックさんが額に汗を流し、悪戦苦闘、数種類の高級ワインを用いて、やっと作り上げたソースなのだ。確かに美味しく、珍味であり、天下の美禄かも知れない。でも僕はヒラメはヒラメだけをシオ焼きにし、ワインはワインだけ別々に頂く方がよいという、フランス料理の味を解し得ない哀れなヤツなのだ。
さしみ(刺身)は、最高の料理だと思うが、ゲテモノだろうか?日本人にとって刺身は最高であり、これにつきるという。舌のうえで融けていく、トロの甘ったるい味わい。これがサカナであろうか、不思議な味わいだ。。でも東南アジアを含め世界中の人々は火を通さないモノはたいへん苦手なのだ。勿論大変合理的だ。暑い気候、細菌の繁殖しやすい環境、どれをとってみても食材は火を通した方がベターであり、いわば生活の知恵なのだ。我々にしたらゲテモノの最高位にランクされる、3叫やバロットは考えるまでもなく、よく火が通っており、無菌状態であり、新しいモノである限りこれより細菌の感染を受けることはあり得ない。逆に刺身はどうだろうか?これはアタリやすい。ことに高温多湿なアジアでは食中毒の原因一番かと思われる。この文明万能の時代、生のレアーのサカナを食するなんて、エスキモーじゃなく、アフリカの土人だって、最近ではそんなことしない。生のサカナを食べるなんて、日本人は全くの野蛮人だ。世界中でレアのサカナ類を食する習慣は珍しく、日本人はゲテモノ食らいの最たる民族なのだ。側によるだけで、ブルブルとみぶるいがする。
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屋台の料理(グルメ考)
食い物の話 2
旅とグルメ