岡山新松之江雅亭
バスの中でタイソに案内されていた。廊下の隅々に、部屋に置かれている調度品は美術品ばかりで、それなりに価値のあるもの、雅亭に宿泊するからには、これら古美術品をゆっくりと鑑賞していただきたいと。確かに備前の壷や茶碗など数点はよかった。でも備前なんてもともと誰が作ってもこんなもの、魯山人や陶陽でなくても、手に取ってみればともかく外見的に同じものが出来るようだし、とくにかわりばえのするものではない。
大きな、壁にかけられた輪島の刻金(新しいもの)は大変高価で素晴らしいものに違いなかった。なるほどテーブルにするよりも、これのほうが映えるかも知れない。不注意で傷を付ける心配もないようだった。しかし少し傾いているのが気にかかる。
ガラスの香水瓶、鼻烟壺確かに一見の価値ありと思う。その数数千個に達するだろう。次郎にはよく理解できないが、立派なコレクションと思う。中国の鼻烟壺は陶器の方が似合っているようだ。次郎はもともと陶器に興味があり、ガラス類は良く理解できない。純金製の茶金壷もすばらしかった。なるほどキンキンぴかぴかこれは成金趣味というものだはないだろうか。決して骨董品ではなさそうだ。これらは別室の保蔵庫に収納されていた。
どれもこれも素晴らしいものばかり、確かに調度品はすべて見事だった。こんな立派な調度品に囲まれ宿泊するものにとっては至福の時であった筈である。でもまあ2度と宿泊することもないだろう。
部屋の丹精込められて書かれた額は、傾いており、宴会場の大きな立派な季節外れの梅の絵も傾いていた。梅の絵も年から年中掛けられているのだろう。ほんの一寸した気配りでどないでもなるのだが。旅館の女将は挨拶に来ないは、オスマシ(汁)はぬるいは、もう2度と泊まることもないだろう。
旅館なんて女将の気の配りようでどないでもなるだろうとも思うのだが。たとえ、立派な絵がなくても、調度品もそれなりのものであっても、ほんの少しの気配りでお客さんは納得する。日本式旅館にわざわざ選んで泊まって、なんぼ調度品が立派であっても、お汁がヌルイはでは話にならないし、さっぱりであった。(10/16/99)
(追記)この島なみ海道旅行は団体旅行(緑寿会)であったがJTBに依頼してお世話いただいた。決して値切ったものではない。むしろ贅沢な旅(予算上)の筈であったのだが。
過日天下の有馬の高級旅館(月光園遊月山荘)規模が大きくなりすぎて、お客さん対する配慮がなさ過ぎる。晩秋のこの時期、鮎の絵柄(落ち鮎かな)のナプキンでもあるまい。立派な旅館の暖簾に関わるのではないだろうか。あなはずかし。(11/13/99)
雅亭にもその後2回宿泊する機会があったが相変わらずだった。個人なら泊まらないが、団体旅行で世話してくれた幹事に申し訳ない。この不始末幹事と云うよりもJTBの担当者が悪いのだ。
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