ああ歓楽街の灯は消えて(マビニ)




 マニラの市長選で一人の老紳士が立ち上がりマビニ地区をクリーンにすることを公約にかかげ選挙にのぞんだ。かくてその老紳士は市長に当選してしまった。そのあと、公約通り、東洋の、いや世界の一大歓楽街はその火を消し、ゴーストタウンになってしまった。

 たしかに、かの悪名高きマビニから、風俗営業は一切その営業を停止したが、みんな集まって郊外に移転してしまった。なんのことはない、ネオン街マビニがマニラ近郊に変わっただけである。老紳士は老獪だった。市長の罠に市民が全員はまったに違いない。



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