タコ(蛸)
西洋では悪魔の使いとして、忌み嫌われる動物に蛸がある。正確には動物か魚か知らないが、たしかにグロテスクな形といい、なんともいいがたいものだ。これを初めて口にしたのは何処の誰だろうか。さぞかし勇気の要ったものに違いない。いまでは、蛸は生でも、湯で茹がいても、どのように処理しても美味しいものである。万人に認められている。悪魔の使いとして、これを食しない人達があわれだ。
このタコ、敵に襲われたとき、自分の足を切り放して逃げるという。自分で自分の足を切り放すことが出来るのだ。また、餌にありつけなく、極度の空腹に見舞われたら自分の足を食べるとも言われている。お金に困り、自分の持ち物を売って生活することをタコ足生活というのも、あながち間違った表現でもない。タコは、ほんとに不思議が生き物だ。
タコにも色々種類があるようだが、そのメスダコが特に美味だと言われている。オスに比べてメスが柔らかく繊細で美味しいと言われているが、ほんとのところは良く分からないし、どれがメスでどれがオスかも分からない。
北欧の国に春が来れば、針葉樹の林の中は、それこそ青い絨毯で覆われる。一度に青い草が生い茂ってくる。なかにはゼンマイ、ワラビの群生で厚い層をなしている。山菜を摘むといったものでなく、鎌で刈らねばならないほどの状態だ。北欧では、これらのシダ(羊歯類)は蛇(ヘビ)のエサ(食料)だとして手を出さない。タコといいワラビといい、ところ変われば品変わるわけであるが、これらは大変美味しいものなのだが。
蛸は西洋では普通一般には食されないと云ったが、先日ポルトガルに行って来たが、ここでは蛸が常食とされていた。いろんなタコ料理があった。フライは勿論のこと、タコ飯もポピュラーで、チョット変わったチャーハンのようでもあった。日本人にも馴染める料理で美味しかった。(9/20/00)
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