ワインが口中を広がるとき、甘味、酸味、渋味の3要素のほか、コク(ボディ)、アルコール味、肌理の細かさ、バランス等を味わうことが出来る。
甘味・辛味
白ワインには極甘いモノから極辛口まで色々見られるようだ。ブドウの糖は発酵によってアルコールに転じるが、発酵を途中で止めると甘口のワインが出来、最後まで発酵を勧めると辛口のワインが出来る(貴腐ワインは糖度の高いブドウを使ってワインが作られるので発酵後も糖分を残している)。赤ワインには甘いモノはあまり見かけないようだ。
酸味
ワイン以外に酸味のある酒類はあまり見かけないようだ。普通一般には甘辛は糖分と酸味、アルコールのバランスによって醸しだされる。白の酒石酸、リンゴ酸は爽やかな酸味を呈し、熟成白や赤の乳酸はまろやかな芳醇な味わいを与えるという。普通一般には酸味は温度によって大きな変化を受けやすいようだ。
渋味
ワインのタンニンは渋味を与える。でも長年にわたり熟成さすとこのタンニンがまろやかな味に変化し、大変えも云われぬ深い味わいのあるモノに変化する。ワイン中のタンニンはポリフェノールといって動脈硬化防止(中性脂肪の低下)に役立つと云われている。
ボディ
ライトボディとかフルボディとか言うように表現する。アルコールの濃度に関係しているようだが、タンニンとアルコールが変化してできるグリセリンが深く関係しているようだ。
アルコール味
ブドウの糖分が発酵してアルコールが生ずる。重口のワインは平均してアルコール濃度が高いようだが、特別アルコールを加えたモノでない限り、普通一般には14%以下である。酒税法でもそのように定められているようだ。
キメの細かさ
絹の布の舌触りと表現されるように、熟成ワインに固有の繊細ななめらかさが見られる。
味のバランス
熟成型ワインを若いときに飲むとバランスの悪いモノ、酸っぱかったり、渋かったりするようで、これも時間(年月)の経過と共になめらかなバランスのとれたモノと変身する。どのぐらい経てばホントに絶好調なのか見極めが大変難しい。
味蕾の存在
普通一般には、味を感じる、五味五覚は舌に存在する味蕾で認識するようだ。この味蕾は、案外バラバラにあって、五味それぞれにそれに特有な味蕾が存在する。甘味を知覚する味蕾は苦みを感じないし、味蕾自体特異性があるようだし、その分布もだいたい定まっているようだ。決して口腔粘膜には存在しない。でも酒が美味しいと云うとき、喉越しに流れ込む酒が、何の抵抗もなく入っていくとよく表現するが、喉越しになにか、味を味わう組織が存在するのだろう。ワインの場合も口腔粘膜一杯に広がるグリセリンを感じるなにか組織があるのだろうか。いづれにしても、ワインを戴く場合、単に味を知覚する味蕾だけでなく、揮発するアルコール類が口腔一杯に広がるとき、ブーケを口腔全体で認識する特別の組織が存在するのだろう。