招興酒とワイン
中国の古い習慣で、子供が生まれるとそれを記念して、招興酒を仕込む習慣があるという。自分の赤ちゃんが産まれると親父は立派な瓶に招興酒をつくり、生後30日目の記念日にその瓶を、親類縁者立ち会いのもと庭先の土中に埋めるという。まあ、これを種に親類縁者相集まり一杯飲もうとする魂胆である。
もし子供が成長して、よそに嫁ぐとき、この瓶を掘り出し、荷物の一つとして持たしてやるという。瓶はきれいにふき取り、喜喜(2語で一字)と書かれた紙を張り、娘は実父の贈り物として、あるいは家からの貢ぎ物として、この招興酒を花嫁に持たすらしい(嫁酒)。何ともほほえましい習慣だ。父親の愛の株も上げることだろう。
フランスあたりでも成人してから、生まれ年のワインを飲むというロマンのある習慣がある。またある田舎には、赤ちゃんが産まれると、その年のワインを購入し、子供が成長したら、自分の生まれ年のワインを飲めるようにセラーに寝かすという。誕生日に自分の埋めれ年のワインを飲むなんて、何ともロマンのあることではないだろうか。
誕生日に、自分の産まれ年のワインを飲む習慣なんて、なんともロマンのある習慣にちがいないが、もし100才の人なら100年前のワインであり、ミレニアム大変高く付くに違いない。この世知辛い世の中、ロマンも金で買うことになるのかなあ。