タイの夜市(タイの臭い)


 やはり活気があるのは中華街、食べ物はなんと言っても中華街から始まる。これだけ沢山の屋台が街中にあっても結局は、中華街に帰ってしまう。街中と中華街とはひと味違うようだ。やはり食の原点は中華料理なのだ。日中40度を越える暑さに、流れるような汗を、額から垂らしながら、タイで激辛ラーメンを食する。ほんのひとつまみのバクチー(香菜)を上にのっかけてくれる。日本のパセリに良く似ているが、また違う香りがする。馴れないと、どうも鼻につくようだ。でもやがて、これ無しには居られなくなってしまうこと確実だ。タイにはまるのはバクチーにハマルことを意味するようだ。

 タイのニホイはまだある。ドリアンだ。この強烈なニホイと言ったらありやしない。実際初めて体験すると、数日間このニホイに取り付かれて解放され難い。ところが、この強烈なニホイにも関わらず、一度この味にはまってしまえば、後戻りできないようだ。事実、タイのオトコどもは女房を質に置いてでも喰いたいと宣う。一種の麻薬的存在だった。大型一個は30〜40バーツなのに、日本人観光客には数百バーツに、跳ね上がる。パックツアーでは一切れ1000円にもなるようだ。日本では一個1万円以上もするらしいが、とにかく、タイのドリアンは若くあまり臭気を発しないので、是非試してみたい。

 パパヤの熟したものも強烈なニホイを発する。ここのパパヤは日本で見かけるハワイ産のサツマイモ大のものでなく、ラグビーのボール程もあるでっかい奴だ。レモン汁をかけて食べるとなんとも言えない、甘い味がする。肉質が多く柔らかく大変美味である。ところが、木になっているとき熟してしまうと、ウンコのような強烈な臭気がする。辺り一面このニホイで充満される。たまったものでないが、タイ人にはあまり異臭と言うわけではないようだ。ジャックフルーツもドリアン同様、大型果物で一個数十キロに達する。果実の回りの肉質を食するわけだが、冷蔵庫で冷やして食べたら、どんだけおいしいだろうか。

 タイのニホイはどぶ川の腐臭とフルーツの発酵したニホイとコリアンダー(バクチー)のミックスしたにほいだった。これがまた懐かしい。


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