学校で緊急避妊薬配布


 フランスの学校で未成年の人工妊娠中絶手術を減らすため、性交直後に服用すると効果があると言われている緊急避妊薬を学校で無料配布することが決まった。望まない妊娠への対処として国会で議決されたのであるが、カトリック王国フランでは賛否ともどもケンケンガクガクの議論で世論が沸騰している。

 クスリ自体は特別変わったものでなく、黄体(合成)ホルモン剤に子宮収縮剤をすこしまぜたものである。初期の妊娠をクスリによって流産さすもので、妊娠を中座さすものでは決してないようだ。出血するのは至極当然のとである。フランスでは性教育をすることなく、生徒が希望すればピルを無償で与えていたが、それでも失敗する児童生徒のため、事後処理薬いわゆるアフターモーニングピルを無償で給付し始めた。この医薬品はフランスでは NORLEVO(ノルレボ)と呼ばれているが、この医薬品意外と深刻な副作用もあり、致命的打撃を与えることでも有名だ。フランス政府の云うようにそんなにも安全な医薬品とは云いがたいようだ。

 もともとフランスでは未成年の人工妊娠中絶が年間6〜7000例位施行されていると想像されているが、このモーニングピルの服用によって取り返しのつかない結果が起こらなければよいのだが。こういう政府のやり方がフラン人の標準的な考えで、けっしてカトリック宗主国とは考えがたい様だ。学校当局ももっと、人間の尊さを教え、一個の生命は地球より重いとの教育が十二分に為されていないのではないか。

 あくまでも、フランスでの話である。人命尊重の素晴らしい日本での話ではない。念のため。


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