更年期障害 Climacteric Symptoms


 更年期には卵巣機能の衰退に伴って種々の不定愁訴が発生してくる。その中で日常生活に支障をきたし、治療を必要とするものを更年期障害という。その時期は便宜的に45-55歳とされているが、更年期障害の原因は加齢とそれに伴う卵巣機能の低下(エストロゲン分泌低下)によるものとされているが、さらに環境因子が関与するであろうことは周知の事実である。
【発現症状 】
1 血管運動神経障害症状(hot flush、発汗、冷え症、心悸亢進など)
2 精神神経障害症状(頭痛、めまい、抑うつ感、いらいら、不眠症など)
3 運動器障害症状(肩凝り、腰痛、関節痛など)
4 知覚神経障害症状(蟻走感、手足のしびれなど)などの症状が認められる.

 治療を開始する前にこれらの症状と類似する内科疾患(心疾患,高血圧症,甲状腺疾患など)や精神科疾患(仮面うつ病など)を除外することが必要である。また,更年期障害の発生に心因が関与していないかは重要であり、家庭環境や社会的環境を問診することも必要である。

1. 治療方針
a. ホルモン補充療法 はhot flushなど急性症状にはファースト・チョイスでる。2〜3週間で症状は改善に向かう。長くて6か月間程度を限度に一時中止して様子をみる。再発すれば再開し、向精神薬を併用することもある。
b. 向精神薬療法 は精神神経障害症状でも最初はホルモン補充療法を試み、効果がなければ向精神薬を投与する。

2. 看護上の注意
 更年期障害は当たり前のことと考えないで、患者の訴えに耳をよく傾けること。医師には話しづらいこと(sexに関することなど)などを漏らすことがある。

上久保啓太氏の文章を参照させていただいております。付記して感謝申し上げます。)



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