子宮筋腫、子宮内膜症


 子宮筋腫というのは,子宮の筋肉の層から発生する良性の腫瘍のことで,コブ・しこり・おでき・かたまりなどがこれにはいります.

 筋腫という病気はかなり多く,外来患者で約5〜6%位,35才以上の死体解剖例では,20%位発見されています.ただし,手術をしなければならないような大きなものは,それほど多くはありません.

 筋腫のよく発見される年齢は35〜50才位で,20代でも見つかることはありますが,これはごくまれです.

 筋腫の原因はまだはっきりとわかっていませんが,間接的には卵巣のホルモンの働きに関係があると言う説,血管の異常説等がいわれています.

筋腫が出来ていれば,産婦人科医の内診,超音波診断,子宮内膜の病理組織検査にて,容易に診断することが出来ます.

 子宮筋腫は小さいうちは症状がないのが大部分です.ですから子宮癌の検診の時などに発見されて,驚くと言うケ−スがかなり沢山あります.

 症状は筋腫の出来ている場所や,発育の仕方によって,異なりますが,子宮の内側の方に出来ますと,月経痛や月経の量が,非常に増えたり,長引いたりします.また,子宮の外側のほうに出来た場合は,かなり大きくなっても無症状というケ−スが少なくありません.一般的には月経障害の外に,下腹部が”はる”ように痛いとか,腰の痛みなどの症状があります.

 子宮筋腫は普通は手術療法を行います.また,もうすぐ更年期に近くなる年齢の人で,筋腫が大きくない場合は,ホルモン療法を用いて,一時的に筋腫の発育を止めるわけですが,若い人にはこの方法は使えません.更年期を過ぎると,子宮は小さく,二分の一ぐらいになります.筋腫も同時に小さくなるし,また筋腫の症状である月経困難症は,月経が止るってくるのですから,なくなってしまうわけです.ですから筋腫があまり大きくない場合は,手術をしないで,しばらく様子をみることにします.


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