女性用コンドーム(膣内装着で精子侵入防ぐ)発売
今秋解禁になったばかりのピル(経口避妊薬)に早くも強力なライバルが出現する。来夏にも日本に登場するのが女性用コンドームであるが、発売元の大鵬薬品工業には消費者やマスコミから問い合わせが殺到しているという。日本での避妊の約8割以上は男性用コンドームといわれるが、ピル、そして女性用コンドームの発売で、避妊市場をめぐる“三つ巴”の戦いに発展する可能性もでてきたようだ。それにしても、女性用のコンドームって何(?)と思わず首を傾げる。女性用コンドーム「マイフェミィ」は英国の医薬関連メーカー、フィーメール・ヘルス・カンパニー(UK)が開発、約10年の販売実績をもつ避妊用具だ。素材はポリウレタン製でゼリー状の潤滑油が塗布されている。女性の膣内に装着し、精子の進入を防ぐが、そのつけ方は、まず伸縮性のある輪(直径約5.5センチ)をつまみ、小さくした状態で、コンドームの中に入れ女性自身が手でコンドームを膣内に装着する。手を離すと、つまんだ状態になっていた輪が元の大きさに戻り、子宮口に広がり、固定される仕組みだ。日本での発売元となる大鵬薬品は、11月初旬に厚生省から輸入販売承認を取得したと発表した。ところが「このような発表は異例なのですが、問い合わせが多くて」と広報担当者はやや困惑気にこう話すのであるが。というのも、「通常は価格などが決まってから発表するのですが、一部メディアで紹介され、反響が大きく、承認取得段階での発表になりました」と説明した。それほど関心が高いとか。価格や販売計画などは未定だが、すでに発売されている欧米では3個入りで700〜800円と、男性用コンドームと大差のない。また、日本でも一般の薬局や薬店で購入できるため、「手軽さがうけ、ヒットする可能性はありますね」と予測する人もいるようだ。これに対し、女性向け避妊薬として、9月に販売解禁となった低用量ピルは、世界で9000万人の女性が服用し、市場も全世界ベースで約3800億円にたっし、日本でも成長が期待されているが、毎日飲み続けなければいけない服用の面倒さや日本人の薬物に対する抵抗感もあり、思うように伸びていないが実情のようだ。ピル販売の独製薬大手、シェーリング社は「日本で浸透するには時間がかかるだろう」と話している。ピル同様に販売への影響が懸念されるのが、600億円市場といわれる男性用コンドーム業界だ。しかし、コンドームメーカーでは「実物を見ていないので、何ともいえないのですが、女性の意識として使うでしょうか。ピル解禁の影響で、当社は1割程度の売り上げ減を見込んでいますが、女性用コンドームの影響はほとんどない」と意に介さない。まずはお手並み拝見といったところか。厚生省の外郭団体・日本家族計画協会は「日本では女性が主体的に避妊できる方法は限られていた。女性用コンドームは女性自らの意思で使用でき、避妊失敗率も男性用コンドームなみと有効な避妊具とのようであるが、今年は低用量ピル、そして女性用コンドームと女性のための避妊薬・避妊具が相次いで承認された記念すべき年でもある」と話している。(大阪新聞報道)女性たちは、果たしてこのコンドームをどう評価するのだろうか。確かに選択肢は確実に広がっている。しかし、ペッサリーのような感覚で、日本人女子にはあまり馴染まないようにも思えるのだが。また失敗例が激増するのではないだろうか。
homeに戻る 医療に戻る 病気の戻る 医療最新情報