バイアグラ購入ツアー騒動記


 アメリカで爆発的な人気を呼んでいる男性の性的不能治療薬「バイアグラ」。初めに断って置くが、この文章、なにも買い物ツアーに参加した記録でもなんでもない。ただ一つのクスリ(医薬品)の販売で日本国内は右往左往、お上も下々も、何とも云えない騒動に巻き込まれたものだ。でも考えるまでもなく、鼻糞みたいな満金丹である、丸山ワクチンよりよっぽどましかも知れない。日本では、お堅い厚生省は、日頃の強面に似合わず、第3相の臨床実験(多人数対象臨床試験)を省略、このdataはアメリカ国内でのdataを活用するらしい。即ち来春にも一般に販売されるらしい。
 その副作用と見られる死亡事故が国内で初めてあったことが報告されている(7/15/98)。薬事法との絡みで、新聞発表だけされ、いわゆる薬剤危険情報はだされていない。バイアグラは厚生省が認めたクスリではないとのことである。
 人気の高さに目を付けた多数の輸入代行業者がインターネット上で個人輸入を募ったり、旅行会社が米国での購入ツアーを企画しており、国内でもすでにかなりの数の男性が服用しているとみられる。中にはニセモノ騒動まで出現する騒ぎ。「バイアグラ」と「個人輸入」の二つの言葉でインターネットのホームページをけんさくすると、なんと驚くなかれ、千件を越えるタイトルが表示される。そのほとんどが、国内の購入希望者から手数料を取って米国からバイアグラを輸入する業者のものだ。外国家具の個人輸入を代行している、ある業者はバイアグラの個人輸入にものりだし、30錠入りの手数料は6万円だと言う。この業者によると、自分ところは格安で、他はもっと高く十数万円もするという。普通の時価(小売価格)は30錠で4万5千円までで、最近でスーパーなんかで割引販売されている(4万円まで)。
 バイアグラの購入には医師の処方箋がなければ購入できない。この業者は、購入希望者に問診票をホームページに掲載、これに必要事項を記載させ、これを米国在住のスタッフにファックスで送り、これを基に医師に処方箋を書いて貰い、現地スタッフが現地の薬局でバイアグラを購入しているという。これは明らかに対面診療でなく米国医師法違反であると思われるが。
 厚生省は「個人の責任、自覚で用いられること」としながらも、バイアグラの広がりを重視、見過ごすことが出来ないと判断して注意を喚起することをきめた。でも未承認薬のため、ただ死亡事実に付いての報告のみで、使用上の注意は流されていない。
 日本での臨床実験では、約250例が治験を受けたが、約70%で有効であり、何等副作用の報告はない。厚生省は次の実験段階である第3相試験を省略、来春にも承認する予定だ。

バイアグラ協奏曲
バイアグラABC(Q&A)

 


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