尿失禁の分類と病態


1) 一過性尿失禁 TEMPORARY INC0NTIENCE

 1 精神錯乱状態、膽妄状態      DELIRIUM

    睡眠薬等

 2 尿路感染症            INFECTION URINARY TRACT

    症侯性尿路感染症

 3 萎縮性尿道炎(腟炎)       ATOROPHIC URETHRITIS

    エストロゲン

 4 常用薬剤             PHARMACEUTICALS

    持続型鎮静睡眠薬

    ループ系利尿剤(フローセマイド)

    向精神薬、抗抑うつ剤、パーキンソン治療薬、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、

    瀉下剤、抗コリン作用(アヘン等)、交感神経刺激剤、交感神経薬

    (副交感神経抑制剤)、カルシウムチャンネル阻止剤

 5 精神的              PSYCHOLOGIC

    うつ病(世話をやいてもらいたい)

 6 多尿               EXECESSIVE URINE OUTPUT

    糖尿病、心不全、腎疾患(意識障害)

 7 運動制限             RESTRICTED MOBILITY

    慢性関節リウマチ、大腿骨頭頚部骨折、長期臥床

 8 便秘               STOOL IMPACTION

    長期臥床、薬物と関係する

2) 尿道外尿失禁   EXTRAURTHRAL INCONTINENCE

 昼夜を問わず常に洩れている

 膀胱腟瘻、尿管腟瘻

 尿管異所開口(先天性疾患)

3) 腹圧性尿失禁

 中年の女性に最も多数みられ。

 1型 過可動性尿道

     骨盤底筋肉が弛緩した結果、腹圧を加えると近位尿道が膀胱頚部尿生殖膜を通って下降する。その結果腹圧は膀胱と尿道に平等にかからなくなる。

     昼間は少量あるいは中等度の尿洩れがあるが、夜間寝ている間は少ない。

     手術療法(コラーゲン注入療法)あるいは骨盤底筋肉訓練法

 2型 不安定尿道

     クシャミなどで突然腹圧が上昇した時、括約筋が突然弛緩する。

     (普通正常人の括約筋は収縮する)

 3型 括約筋不全

     座位、立位でも漏れる。

     膀胱内尿量をある程度以下に保てば漏れることがすくない。

     外傷、術後障害、糖尿病

4) 切迫性尿失禁   URGE INCONTINENCE

 突然に強烈な尿意が起こり、排尿がトイレまで我慢できない。

 高齢者尿失禁の原因として最も頻度の高いもので、膀胱に無抑制収縮が起こることが原因。

  排尿筋過反射性尿失禁(運動性切迫性尿失禁) 中枢神経系の排尿中枢障害

   脳血管障害、脳腫瘍、脳外傷、多発性硬化症等

  排尿筋不安定性尿失禁(知覚性切迫性尿失禁) 下部尿路障害

   膀胱炎、膀胱腫瘍、膀胱結石等

   前立腺肥大症、腹圧性尿失禁に伴って二次的におこることもある。

   夜間頻尿と失禁が一般的。塩酸オキシブチニンが有効。

5) 反射性尿失禁 reflex incontinentia

 膀胱の無抑制収縮による尿失禁では、切迫性尿失禁とおなじであるが、尿意が伴わない。尿意がないにもかかわらず尿が出てしまう状態。仙髄の排尿反射を抑制する核上

 神経系(中枢性)の障害が原因。

  脊髄損傷

   排尿筋ー括約筋協調不全

   尿失禁の量は大ではないが、残尿量が多い。

6) 溢流性尿失禁   OVERFLOW INCONTINENTIA

 膀胱括約筋の緊張が低下し、膀胱内に極度の大量の尿が貯留し、低下した膀胱内圧を腹圧により括約筋圧を辛うじて凌駕し、尿がたらたらと絶えず漏れている状態。

 残尿量は多い。

  下部尿路閉鎖 

   前立腺肥大症

  膀胱支配神経障害  末梢神経の機械的障害、糖尿病、悪性貧血、アルコール中毒  脊髄癆等による自律神経障害

  会陰部感覚、球海面体反射、肛門括約筋反射も侵される。

7) 機能性尿失禁   FUNCTIONAL INCONTINENTIA

 環境、心理状態、寝たきり状態、手指の機能障害等

 下部尿路の器質的障害、神経に起因する下部尿路障害がない時

8) 痴呆による尿失禁   INCONTINETIA DUE TO DEMENTIA

 1) 一過性尿失禁 TEMPORARY INC0NTIENCE

 1 精神錯乱状態、膽妄状態      DELIRIUM

    睡眠薬等

 2 尿路感染症            INFECTION URINARY TRACT

    症侯性尿路感染症

 3 萎縮性尿道炎(腟炎)       ATOROPHIC URETHRITIS

    エストロゲン

 4 常用薬剤             PHARMACEUTICALS

    持続型鎮静睡眠薬

    ループ系利尿剤(フローセマイド)

    向精神薬、抗抑うつ剤、パーキンソン治療薬、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、

    瀉下剤、抗コリン作用(アヘン等)、交感神経刺激剤、交感神経薬

    (副交感神経抑制剤)、カルシウムチャンネル阻止剤

 5 精神的              PSYCHOLOGIC

    うつ病(世話をやいてもらいたい)

 6 多尿               EXECESSIVE URINE OUTPUT

    糖尿病、心不全、腎疾患(意識障害)

 7 運動制限             RESTRICTED MOBILITY

    慢性関節リウマチ、大腿骨頭頚部骨折、長期臥床

 8 便秘               STOOL IMPACTION

    長期臥床、薬物と関係する

 2) 尿道外尿失禁   EXTRAURTHRAL INCONTINENCE

 昼夜を問わず常に洩れている

 膀胱腟瘻、尿管腟瘻

 尿管異所開口(先天性疾患)

 3) 腹圧性尿失禁

 中年の女性に最も多数みられ。

 1型 過可動性尿道

     骨盤底筋肉が弛緩した結果、腹圧を加えると近位尿道が膀胱頚部尿生殖膜を通って下降する。その結果腹圧は膀胱と尿道に平等にかからなくなる。

     昼間は少量あるいは中等度の尿洩れがあるが、夜間寝ている間は少ない。

     手術療法(コラーゲン注入療法)あるいは骨盤底筋肉訓練法

 2型 不安定尿道

     クシャミなどで突然腹圧が上昇した時、括約筋が突然弛緩する。

     (普通正常人の括約筋は収縮する)

 3型 括約筋不全

     座位、立位でも漏れる。

     膀胱内尿量をある程度以下に保てば漏れることがすくない。

     外傷、術後障害、糖尿病

4) 切迫性尿失禁   URGE INCONTINENCE

 突然に強烈な尿意が起こり、排尿がトイレまで我慢できない。

 高齢者尿失禁の原因として最も頻度の高いもので、膀胱に無抑制収縮が起こることが原因。

  排尿筋過反射性尿失禁(運動性切迫性尿失禁) 中枢神経系の排尿中枢障害

   脳血管障害、脳腫瘍、脳外傷、多発性硬化症等

  排尿筋不安定性尿失禁(知覚性切迫性尿失禁) 下部尿路障害

   膀胱炎、膀胱腫瘍、膀胱結石等

   前立腺肥大症、腹圧性尿失禁に伴って二次的におこることもある。

   夜間頻尿と失禁が一般的。塩酸オキシブチニンが有効。

5) 反射性尿失禁 reflex incontinentia

 膀胱の無抑制収縮による尿失禁では、切迫性尿失禁とおなじであるが、尿意が伴わない。尿意がないにもかかわらず尿が出てしまう状態。仙髄の排尿反射を抑制する核上神経系(中枢性)の障害が原因。

  脊髄損傷

   排尿筋ー括約筋協調不全

   尿失禁の量は大ではないが、残尿量が多い。

6) 溢流性尿失禁   OVERFLOW INCONTINENTIA

 膀胱括約筋の緊張が低下し、膀胱内に極度の大量の尿が貯留し、低下した膀胱内圧を腹圧により括約筋圧を辛うじて凌駕し、尿がたらたらと絶えず漏れている状態。

 残尿量は多い。

  下部尿路閉鎖 

   前立腺肥大症

  膀胱支配神経障害

   末梢神経の機械的障害、糖尿病、悪性貧血、アルコール中毒

  脊髄癆等による自律神経障害

   会陰部感覚、球海面体反射、肛門括約筋反射も侵される。

7) 機能性尿失禁   FUNCTIONAL INCONTINENTIA

 環境、心理状態、寝たきり状態、手指の機能障害等

 下部尿路の器質的障害、神経に起因する下部尿路障害がない時

8) 痴呆による尿失禁   INCONTINETIA DUE TO DEMENTIA

?尿失禁の原因と種類

1 排尿のメカニズムと尿失禁の原因

  下部尿路の神経支配

   副交感神経   排尿筋の収縮             S2−S4

   交感神経    膀胱は弛緩、内括約筋の収縮      Th9−L2

   体神経     外尿道括約筋の収縮、弛緩       S2−S4

  中枢神経系  下部尿路の排尿に関する末梢神経の作用を統括

   橋部排尿中枢  排尿筋の収縮と外尿道括約筋の弛緩が協調して起こるように調節

   高位中枢(前頭葉、基底核、小脳)

           排尿の抑制、促進の指令

           乳幼児期にこの中枢が未熟

2 尿失禁の分類

   尿失禁の分類と病態       神経系病因

    1 一過性尿失禁

       薬剤などによる

    2 尿道外尿失禁

       尿管異所開口

       膀胱腟瘻

    3 腹圧性尿失禁       不安定尿道

       尿道過可動性

       括約筋不全

    4 切迫性尿失禁       脳血管障害

       膀胱炎         脳腫瘍

       膀胱結石        脳外傷

       膀胱腫瘍        多発性硬化症

                   変形性脊髄症

    5 反射性尿失禁       脊髄損傷

                   脊髄腫瘍

    6 溢流性尿失禁       末梢支配神経圧迫

                   自律神経障害(各種原因)

       前立腺肥大症

       尿道狭窄

    7 機能性尿失禁

       長期臥床

    8 痴呆による尿失禁 


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