腕時計基本用語


ケース周辺

素材

なじみ深いのがステンレススチールやゴールド。主に略号が使われる。 SS(ステンレススチール)、YG(イエローゴールド)、PT(プラチナ)、SV(シルバー)。これらはすべてソリッド(いわゆるムク)を指すが、ゴールド色でもゴールドでないものがある。いわゆる「金張り」「金メッキ」である。「金張り」は、ゴールドの薄片を張り付けたもので「ゴールドフィル」。「ゴールドプレート」(GP)とあるのは、金をミクロン単位でメッキたもの。

形状

「ラウンド(丸)」、「レクタンギュラー(長方形)」、「トノー(フランス語で『樽』)」が代表的で、ほとんどがそのバリエーション 。また、楕円の「オーバル」正方形の「カレ」(フランス語)などもある。

ホーン

ケースとベルトを接続する4本の爪を、「ホーン」ないし「アタッチメント」と呼ぶ。動物の角からの由来。

リューズ

漢字で書く「竜頭」は、昔の釣り鐘の形状からの類推と思われる。欧米では「クラウン」で「王冠」。まれに「巻き上げステムという機能に発する言葉もあるが、一般的ではない。

ベゼル

ケース外周にあり、カバー・ガラスを固定するリング。ダイバーズ・ウォッチの場合、逆回転防止のノッチが付いた回転ベゼルを潜水時 間の計測に使用する。機能のみならずベゼルに数字やロゴなどを配したデ ザインも多い。

サファイヤ・クリスタル

人工サファイヤでできたガラスで、硬度が高いため傷に強く、高級時計のカバー・ガラスに使用される。形としてはフラットなもののほかに、中央が盛り上がったドーム型、面を付けたファセットなどがある。文字盤の保護のほかに機械式時計のシースルー・バックへの応用も多い。b

シースルー・バック

ケースの裏面を金属製の裏蓋の代わりにサファイヤ・クリスタル等で覆い、ムーブメントを見せる仕組み。最近の機械式クロノグラフや複雑時計では人気のスタイル。同じように内部が見える時計 に「スケルトン」もあるが、本来表からも裏からも透ける装飾技法なので、「シースルー・バック」の方がより適語だと思われる。

ケースの種類

ラウンド

ケースの最も基本の形。単純な丸型にベルト取り付けアタッチメントの4本のホーンが付いている。「コイン」も同じ「ラウンド」と呼ぶ場合もある。

コイン

丸型でも、アタッチメント部分がバネ棒を留めるホーンでない引っ掛け式。優雅な雰囲気を持ち、女性用腕時計では今も人気。

オクタゴン

1920〜'30年代のアール・デコ全盛期に登場したデザイン。八角形をかたどる直線と丸という幾何学的な構成。現在のモデルにはほとんど見られない。

クッション

1920〜'30年代に流行したデザイン。ソフトにふくらんだ四角形丸い文字盤。メンズ・ウォッチによく使われ、アンティークで人気が高い。

トノー

フランス語の「樽」からきた言葉。縦に長く、左右に膨らんだアール・デコ期のデザイン。最近各社とも新作を発表している。

レクタンギュラー

「角」の基本デザイン。1920年代頃から登場。角には、他に正方形の「カレ」がある。

文字盤

文字盤

「ダイヤル」にもよく使う。ラテン語の語源的にはダイアリーなどと同じ。、デイ、ディアなど「日」に関係がある。サン・ダイヤルは日時計の意味。 1日の運行を示すダイヤルを表す。日本では「文字盤」のほか「文字板(もじいた)」も一般的。「文字盤」は「針」「目盛り」「表示窓」などさまざまな要素から構成されている。

針・指針

英語では「ハンド」、すなわち「手」。10時10分が万歳してみえることからのイメージといわれる。針もさまざまな形がある。先端に輪の付いた「ブレゲ針」、細長い葉っぱの形をした「リーフ」、ペン先の形をした「ニブ」など。他には、「剣」があり、スプリットセコンドを「割剣」といったりする。

針の形状

バトン、リーフ、ブレゲ・ムーン、インデックス、ドーフィン、モダン、レイルウェイ

ブルースチール

焼きを入れて硬くしたスチール針が美しいブルーをしていることから、特にこのタイプをこう呼ぶ。クラシック・ウォッチのリバイバルにともなって機械式時計などに使用されることが多くなっている。

目盛り

「インデックス」「チャプター」ともいう。時間を区切る目印。大別して1から12までのアラビア数字ないしローマ数字を配列した数字式と、棒状のものを並べたもののふたつがある。棒状のものは、「バー・インデックス」ないし「バトン」とも呼ばれる。バリエーションには丸や楔(くさび)型もある。さらに各時間にダイヤモンドを配したものもある。「12ポイント」は「目 盛り」にダイヤモンドを12個使用しているという意味。また外周に秒単位に細かな目盛り(黒と白)が交互に並んだタイプを「レイルウェイ」と呼ぶ。

目盛りのパターン

アラビア数字、ローマ数字、バトン、レイルウェイ

フィニッシュ

中心から放射状に直線が広がる彫り模様は、太陽光線にたとえて「サンレイ・フィニッシュ」。機械によって規則正しく凹凸模様を彫り込む技術を「エンジン・ターン」という。


メカニズム

ゼンマイ

植物のゼンマイから由来している日本語。漢字で「発条」と書く。英語では「スプリング」で、機能から命名。巻き上げられたゼンマイがほどけていくことにより時計が動く。ゼンマイは機械式時計の生命の源である。

香箱

ゼンマイを収納するケース。昔、お香の燃えるスピードで時間計測する時計があった。英語は「バレル」。樽の意味だが、作業をする装置を収めたものを広く一般的に「バレル」と呼ばれる。

手巻き/自動巻き 

ゼンマイの巻き上げは「手巻き」と「自動巻き」の2種類がある。後者は「オートマチック」という言葉もよく使われるが、ロレックス社の場合、これを「パーペチュアル」と呼ぶ。手首に着けているかぎり、゛永久に″ゼンマイを巻く必要がないという意味がある。機械式複雑時計で単に「パーペチュアル」と言えば永久カレンダーの「永久」を指すことも多い。


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