花の都パリ物語
美しい街、シャンソンの軽快なリズムに乗って流れるセーヌの流れ。パリは憧れの街、恋の街、若者の街。およそ、芸術と名のつくもの、画家、音楽家、もの書き、すべてはパリへパリへと草木もなびく。世界のモードはパリから、イタリア発進ではやぼったい。
歴史的な美術作品を、目の当たりに出来るなんて、こんなに素晴らしいことはない。今まで教科書でしか見たこと無い作品が、つぎつぎと、直接、肉眼で観賞できるなんて、夢の世界ではない現実なのだ。しかし、中世のパリなんて肥タンゴの街で、臭気に溢れ、世界中の何処よりも汚い街だった。マリアテレサの亡霊が蠢き、呪われた、お上りさんだけが楽しめる街なのだ。ほんとに美術館を除いては何物ものこらない、これがパリなのだ。
パリはそれほど素晴らしいだろうか。ホントに芸術家の天国なのだろうか。モンマントルの丘の上には、いつもながら三文画家(失礼)が集まっていた。芸術の勉強なんてどのようにするのだろうか?やはり芸術家の集団の中にいれば自然と上達するのだろうか?ネコも杓子も海外旅行する時代パリ帰りだけでは箔がつかないよね。高い値段の似顔絵かいていて腕が上がるとも思えないのだが。まあこれは生活する手段、貧乏する中で芸術も生まれるのならいたしかたないか?ほんの一杯の安酒だけで、数時間も議論する、紫煙の咽ぶ中、肺ガンにならないだけでも、めっけの幸いだ。
日本人旅行者と見れば、寄ってたかり、法外なガイド料をせしめる。これもまあいいっか、お国のために芸術の勉強なさっているのだ。彼らには農協の田舎モンめがと映るに違いない。腹巻きにたっぷりと入れているだけで、常識のない、無知マルだし、のドン百姓どもめと、後ろ向いて舌を出してござる。どっちがノルマルで、どっちがアブノルマルか知れたものでない。お国の御母様が泣いておられるのを御存知かな。
ホントに芸術家かぶれなんて始末に負えない。バックパッカアーのほうがよっぽどまあしだ。変に理屈をコネ、批評、批判はするが、自分自身はなにも書けない。悔しかったら古壁(佐伯祐三)の一枚でも書いたらどないや。
パリも一歩郊外に飛び出せば、落ち着いた田舎町、何とも云えない味わいがある。田舎の風格なんてこんなに素晴らしいものなのだろうか。フランスの良さはやはり田舎に限る。田舎がフランスを代表する。フランスは農業国、農業立国なのだ。5〜60cmの高さの何処までもつずく葡萄棚、ボルドーの村にフランスを見つけた。
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