イグアス瀑布
イグアスの滝は南アメリカ南東部にある世界有数の大瀑布で、世界一の大きさ、流量を誇っている。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3ヶ国の国境に接しており、パラナ川とイグアス川の合流点からイグアス川を上流に20数キロ上った所にある。滝の数は、大小合わせて300以上もあり、落差は大体が
数十メートルのものではあるが、高いものだと100メートルを越える。また、滝全体の幅は約4キロメートルだから、ナイガラ滝 と比較すると流量でいうと1.5倍あるので、いかに大きいか想像つくと思う。植民地時代の頃は
「サンタ・マリア大瀑布」と呼ばれていたが、後に周辺のインディオがイグアス(すごい水)と呼んだことから 現在の名に改められた。この滝は、アルゼンチン側が80%を占め、ブラジル側は幅が狭くなっており、
しかし、滝全体の景観の点でいうとブラジル側の方が奇麗である。最も滝に近い豪華ホテルの「ダス・カラタラス」 (瀑布群)の美しさも、この眺めに花を添えている。ヘリコプターからの景色は、
本当に奇麗だったので、とてもとてもよかった。泊まったホテルは確かに豪華なホテルにふさわしい建物ですが 、平屋建築(一部棟のみ2階建)であった。ここは本当に滝のそばで、眺めはとても奇麗です。でも、白を基調としたホテルで
とても広々としており、ビリヤード台やピンボール台があってイグアスの滝とその周りの自然しか見る所がないので ちょっとした娯楽となりえる。夜、耳を澄ましていれば滝の音が聞こえてくる。世界遺産に登録されている「景色と自然の壮大さ」を感じる事の出来る場所でもある。
リオを飛び立って、イグアスに向かった飛行機は順調に飛んでいるようだ。外は雨模様だが、激しい揺れもなく、この高度では少々の悪天候なんて、飛行には何等影響はない。なぜか機内ではポルトガル語の案内ばかりで、英語、スペイン語の案内はないようだが、これらはなんら言葉の通じない我々にとって旅行に差し障りのあるものではなかった。機内の案内の度ごとにある、乗客のどよめきも、スチューワデスのなには冗談でも言っている位に受けとめていた。やがて飛行機は無事着陸した。時間は午後10時過ぎ、1時間30分も遅れている。飛行機を降り、空港のビルに入るとパスポートコントロールがあるではないか。不審に思いながらも、乗客たちの流れに従って進むがどうも様子がおかしい。ここはイグアスでなく、隣国のアルゼンチンのブエノスアイレスであったのである。あとから想像するに機内放送はイグアス地方の山中は悪天候のため、やむを得ず、アルゼンチンに向かうといっていたようだった。飛行機会社の手配したホテルで約数時間の仮眠ののち、朝一番の便でイグアスに向かった。
今回の行程は帰路フロリダ、ロスからシアトル経由帰国となっていた。ロスを定刻離陸後約1時間機内で何か放送しておざる。英語の放送なのにチンプンカン何も解らない。何年英語を勉強してきたのか情けないったらありゃしない。飛行機は予定より30分以上も早く着いた。飛行機は着陸したのに降ろしてくれない。じっと待っているとドアが開き担架が持ち込まれてきた。急病人の発生だった。やれやれと思うのもつかのま、なんだか様子がおかしい。シアトルは初めての訪問なのに、当たりの景色に見覚えがある。なんていうことだ、飛行機は急病人の発生でロスに逆戻りしていたのだ。アホな弥次喜多道中もお笑いだ。当然ながらシアトルの乗り継ぎ便には遅れ、ロス、シアトルを一往復半した上で、ロスの空港ヒルトンでとまった。
大地の裂け目に吸い込まれそうな水。轟音を上げる滝の数々。滝のまわりに広がる森は、アマゾンとは異なる自然が息づいている。満月の夜、神秘的な虹がかかるという。ナイアガラの滝、ビクトリアの滝と並び世界三大瀑布の一つ。中でもイグアスは滝が2.7kmにも渡って連なり、世界最大といわれる。滝はブラジルとアルゼンチンの国境のイグアス川で、パラナ川の支流。滝のまわりは国立公園となっている。「イ・グアス」とは先住民の言葉で「大きな(グアス)水(イ)」という意味。
ブラジル南部のフォス・ド・イグアス。滝への玄関口として栄える町。1月は南半球は真夏。市場に行く。カステルは小麦粉から作った皮でチーズや肉を包んで揚げたもの。ブラジルの人は朝ご飯によく食べるそうです。美味しいそうです。ジャガーの操り人形もある。
20km離れた滝に向かう。10km行くと、右の方にイグアスの滝の水煙が見える。密林の中に水煙が見える。スケールの大きさがわかる。森を抜けて歩いて滝の中心に近づく。川の上にある橋まで来ると、巨大な滝が目に飛び込んできた。響き渡る大音響。圧倒的な水のエネルギー。高さ80mの崖から巨大な滝がいくつも流れ落ちている。まさに絵に描いたような大パノラマ。崖の下の虹もすごい。イグアスでは、1日中虹が見える。滝の奥にあるのが、イグアスでも最も大きな滝。直径150mほどの巨大な滝壷。水は大地をゆるがす音を轟かせ、滝壷に吸い込まれていく。全てを飲み込むようなその姿から、この滝は「悪魔の喉笛」と名づけられている。
広大な平野を流れるイグアス川に突然現われるイグアスの滝。2.7kmの長さに300近い滝がある。水の量は毎秒1700トン。真っ平な平野の真中にどうしてこういう滝ができたのか?今から1億年近く前、地下から吹き出た大量のマグマがこのあたりを覆い広大な平野ができた。その上を流れるパラナ川は川底を削り、深くなった。そこに支流のイグアス川が流れこみ、段差が滝になった。滝は川の上流に移動している。現在は合流点から23km上流に滝がある。今も滝は1年に数mmから2cmほど後退している。これは1億年にも及ぶ大地の営みと、水の力が生み出した造形だった。
イグアス川に出てボートで滝の下側に向かう。ボートは結構早い。上から見るのとは全く違う。滝の下に突入しました。大雨の中にいるようで、何も見えない。水が痛い!真下に行ったつもりですが、実は少ししか近づいていません。強い風に乗って水が横殴りに降る。ずぶ濡れになりました。オマルさんが満月の日には夜にも虹が出ることを教えてくれた。上流で雨が多く降る1月。滝の量は1年でピークを迎える。全てを拒む圧倒的な水の壁。と思って観ていると、何かが滝に飛び込んだ。オオムジアマツバメの群れが竜巻みたいにぐるぐる回りながら飛んでいる。滝の中へ次々と飛び込んでいく。滝の裏にはアマツバメが壁にすがりついていました。天敵のワシやトカゲから巣を守るために、敵が入って来にくい滝の裏側に巣を作っていた。
この国立公園の広さは東京都とほぼ同じ面積。ここに多くの種類の生き物がいるのが世界遺産になった一つの理由。哺乳類だけで68種類いる。ブラジルのイグアス国立公園の生物学者アオポローニョ・ロドリゲスさんに案内してもらった。この森は人の立ち入りが厳しく制限されている。滝から10km奥に入る。大西洋岸森林と呼ばれる森。アマゾンと並ぶ生き物の宝庫。亜熱帯のものを中心に2000種類の植物がある。木の上にランが咲いていた。ブラッサボラ・ツバルクラタはカトレアの遠い仲間。藪の中に全体が黒で青い羽と黄緑色のお腹の鳥、ルリサンジャクがいた。アポローニョさんが、体重50kgくらいのピューマの足跡を見つけた。ピューマはネコの仲間で体長2mにもなる大型肉食獣。大きいものは70kgにもなるとか。この国立公園に70頭ほど住んでいるという。ジャガーなどのネコ科の猛獣が6種類いる。各々の猛獣の取る獲物は少しずつ違う。いずれも森にたくさんいる。高い木の上に巨大な黄色いクチバシのオニオオハシがいた。体長50cmで3分の1がクチバシ。ブラジルの国鳥として親しまれている。ムナグロマンゴーハチドリが飛んできた。体長7cm。花の蜜で生きる世界で最も小さな鳥の仲間。中南米に住むアライグマの仲間アカハナグマの親子がいた。フサオマキザルが2頭いました。有袋類のシロミミオポッサムがいた。オーストラリア以外には世界でここだけの有袋類。袋の中には子供がたくさん入っていた。一度に15匹も生むので、袋は満員。一年に何度も生むそうです。
大西洋岸森林は元の7%にまで減ってきている。わずかに残った森もそれぞれ孤立している。広大に見えるイグアス国立公園も周囲は大豆畑。ジャガーやピューマなどの大きな動物には狭すぎる状態になっている。近親交配が進み、ジャガーなどの肉食動物は減っている。このままでは動物たちのバランスが崩れてしまう。現在、ある壮大なプロジェクトが動きだした。
アポローニョさんが大豆畑の真中に連れて来てくれた。細長い森の部分が緑の回廊で、他の森とつないでいる。動物たちが森から森へ行き来できるようにし、より広い住処を確保するようにしようという考え。3年前に20万本の木が植えられた。これはブラジルでは初めての試みだった。植物の種も運ばれてきており、この3年だけでも素晴らしい成果があがってきている。今では大西洋岸森林の回廊を作る計画が国を挙げて行なわれようとしている。
滝の近くに先住民グアラニ族の村があるので行ってみた。ブラジル中部に暮す先住民族で、現在の人口は8万人ほど。16世紀以降ヨーロッパ人と接触してきたが、自分たちの言葉や文化をひたすら守ってきた。村の若者が案内してくれた。森は生活に使う様々な物を与えてくれるという。村人は日々、神々の祈りを欠かさない。その儀式に参加することを特別に許してもらった。水を司る神の名前はクパ。グアラニ族の祈祷師のロゼンド・モレイラさんに話を聞いた。滝は私たちの先祖のような存在だという。満月の夜の滝には、動物や魚や神様たちがいろいろ集まる。神聖な夜。虹を見たら近くに神様がいる印と考える。グアラニ族はそっとしておくという。
満月の日。少しでも陰りがあると虹はでないという。待つこと3時間。陰りがなくなり、虹が出ました。淡い色合い。ほんのりと浮かんでいた。神々が集う神聖な夜にふさわしい神々しさ。