シンガポールを旅して
【シンガポール再訪】
クリーンとグリーンの街、シンガポールに団体旅行をした。泊まったインペリアルホテルは少し古くなってしまったが、丘の上に位置し、閑静でその眺望は全く素晴らしい。オーチャードのイルミネイション(11月14日よりX’masのライトアップが始まった)が綺麗で、フォート・カニング公園のミドリの風景と相まって、何ともいえないエキゾチックな気持ちにさせてくれる。ご存知の通り建物の位置関係より偶数で○34以上の番号の部屋(特に最上階)の方がよく、個人旅行の時はリクエストすると良い(建物の西側は現在10階ぐらいのビルが建っているが誰も住んでいない幽霊屋敷のごとき感がする)。個人の気持ちでは、ラッフルズか、あるいはどこか近代的なホテルに泊まりたい気もするが、今回は団体旅行、予算もあることだしいたしかたない。シンガポールは以前に何度か訪れているのであまり新しいものはない。しかも街は小さいので、もうひとつ魅力あるものもはない。シンガポールは東洋のスイスと言われるようになって、街(国)全体が整然としており、清潔で車の目立った渋滞もなく、いわゆる東南アジア的雑然とした魅力を喪失してしまったのだ。あまり綺麗すぎるのも善し悪しだ。以前、町々の至る所にあった屋台群は、政府の衛生状況の立ち入り検査等でその数は激減したし、今や観光名所となってしまった、ニュウトンサーカスは外国人観光客にはボルし、すこぶる評判がわるい。こんな状態では、政府の既定方針通りに潰されるだろう。シンガポールでは屋台に変わって集合食事ビル(ホーカーズセンター)が出来てきたが(政府の方針)、確かに政府の宣伝通り小綺麗で、清潔で、衛生上も安全かも知れないが、東南アジアらしき情緒がない。しかも全体的に、ものの値段も上がっているようだ。投資した分だけ値段も上がるの当然のことだ。シンガポールのあか抜けした都会に、こういう類の東南アジア的、風情を求める方が間違っているのかも知れないが、いまひとつ旅の楽しみが減ったような気がする。治安が大変よいと言われているが観光客あいてにいやな事件も報ぜられている。やはりあくまでもアジアに変わりないことを肝に銘ずべきだ。
【初めての海外例会】
こんなあまり興味のない街に、しかも既に何回も来ている場所にどうして再び出かけるようになったかは、私の所属しているライオンズクラブがここシンガポールで例会を持つようになったからである。クラブの有志の旅行でなく正式の例会をここで開くことに理事会で決まった。その世話がたまたま私に廻ってきたのである。あまり大義名分はないようだが、ひごろ大変お世話になっている奥様方(ライオネス)に感謝すると言う意味で、例会を海外で持つことに衆議一決した。日頃の罪滅ぼしと言うところかも知れない。クラブではオセアールフォーラムや世界大会で何回か多くのメンバーが海外の集会には参加(本人の希望で)しているけれども、正式の例会となればクラブの歴史三十数年で初めての出来事である。海外と言うこともあり会員の半数ぐらい参加すれば上出来ではないだろうか。
今回の旅行ははじめからいろんな危惧がともなった。クラブの性格上、相当な理由がなければ欠席できない。もし欠席でもすれば罰金(ファイン)を支払わなければならない。勿論正式な例会である以上そういう決まりになっている。でも初めての海外での例会であり、日程も5日間というのでは仕事の関係上どうしても都合のつかないメンバーもでてくるにはちがいない。国内の移動例会では早朝ひとりで帰っていくメンバーもみかけるが、海外ではどうしようもないことだ。また中には海外の例会におもしろく思わないメンバーのいることも確かである。欠席することで抗議の態度を表したいとわざわざいってくるメンバーもいる。職業も異なり、考え方も違い、立場も違うメンバーが全員一致とはなかなかいかないようだ。お世話させていただく身にもなってもらいたいが、愚痴はやめておこう。でもまだまだ紆余曲折があるだろう。
【旅の記録】
11月18日、クラブ前広場集合、観光バスにて総勢28人(メンバー16人、ライオネス9人、アシスタント1人、添乗員2名)。もう少し行く予定だったが、突然の事故、親の死亡等によって直前になって旅行中止者数人出る。出席率40%。
クラブ出発 7.30
関空到着 9.15
kix-sin JL721 11/18 11.55-17.25(6.30) 昼食は肉とお魚の選択制、到着前に軽食のサービス。JLだとなんだか安心感がある。
11月21日
sin-kix JL722 11/21 23.40-06.30(5.30) 飛行直後サンドイッチのサービスあり、朝食はお粥が出たが、ソイソースがついており割合美味しかった。お魚は最低こちこち凍っていた。
関空出発(11/22) 7.00
クラブ帰着 9.00
【旅の費用】
収入の部(個人負担分)
旅行代金(近畿日本ツーリスト) 55.000
関空施設使用税 2.650
シンガポール出国税 2.000
出入国手続諸費用 3.000
保険料(希望者のみ) 各自支払い
計 62.650(個人負担分)
クラブからの補助 10.000(全メンバー人分) クラブの特別例会費(納涼・忘年・出張例会等)として会費外に積み立てている。
会食費 2.000(全メンバー人分)
支出の部(上記クラブよりの補助ならびに会食費より)
全て上記のツアー料金にセット
(団体ツアーに含まれない食事2回分) 12.000
(お酒等飲みのもの代金) 144.000(夜4回、昼食3回)
為替レート
旅行中ずっとレートをチェックしていた。日本円は銀行の売りが1.36で買いが1.31であった。旅行中は余り変化がなかったが、バスの中での旅行社の交換レイトは1.29であった。CASHとTCはともに同じ。
GST
香港にしてもここシンガポールにしてもfreeport、関税のかからない街だが、街中何処でもなんでも3%の消費税が必要だった。購入した品物は空港で申請すれば払い戻しを受けることが出来る。300S$(総額)以上の場合は店舗で記入してくれるが、単独300S$以下なら自分で書類に記入しなければならない。DFS(免税店)と言う紛らわしい名のデパート(免税品はタバコ、種類、一部の化粧品、医薬品のみ)があるが、ここで申請用紙を記入してもらえば10S$とられる(税金から天引き)。DFS以外の他の店ではサービス(無料)で記入してくれる。
【修学旅行】
わいわいがやがや、大人の修学旅行もまた楽しいものである。タイガーの味もまた格別、こんなに美味しいものとはいままで知らなかった。チューボやカスバーも美味しいが、タイガーは高くて美味しく最高だ。 ご存知シンガポールはクリーンな街でチュウイングガムが厳禁されている。即罰金だと言う。厳しいね、でも政府のプロパガンダを守るためには致し方あるまい。日本の淡路島位の広さで、これが一つの国である。世界経済の中心として、アジアの金融センターとして発展してきたシンガポールも不況の中でヒイヒイいっていると言うが、オーチャードの賑わいを見ているだけでは、少しもそんなそぶりは感ぜられない。
11/18/98
約30分の到着遅れ、出発がそれだけ遅れていたので飛行は予定通りと言うこと。荷物もすんなり出てきたし入国手続きもスムース。直ちに専用バスにてホテル直行、チェックイン小憩の後、例会場に向かう。
第795回11月第2例会(奥様感謝例会)
と き 平成10年11月18
ところ シンガポール
1、開会ゴング
2、国旗、クラブ旗に敬礼
3、ライオンズクラブの歌合唱
4、会長挨拶
5、幹事報告(2件)
6、TT登場
7、閉会ゴング
文字どおり、平常と同様厳粛なムードの中に例会がもたれた。ただ緊張しすぎたLTのミスでクラブ始まって以来はじめて、「ライオンズクラブの歌」の代わりに「また会う日」までを合唱して例会は始まった。会長挨拶では、今回の海外例会の意義、この不景気な世の中にあえて安さに、価格破壊に挑戦するライオンの明日えの活力を生み出すものとして期待したいと言う要旨であった。
例会後懇親会が同じ場所(プラザパークロイヤルホテルの豆花飯荘 Si Chun Dou Hua Restrant という四川料理レストラン)でライオネスも同席、なごやかにもたれた。以上でクラブ公式行事は全て終了する。
11/19/98
7:00 モーニングコール
8:30 市内観光出発(マーライオン公園・スリマリアンヒンヅー寺院・植物園・テロックブランカの丘)・観光の合間に皮屋、宝石店、シルクの店訪問
12:30 ワールドトレイドセンター内龍門レストランにて昼食(飲茶)。午後はDFSで買い物。
14:00 ホテル帰着
18:00 函嘉香 Kia Hung Ground Restrant にて夕餐(上海料理)
20:00 オブションツアー(800S$):リンタクに乗ってインド人街を散策、つづいてニュウトンサーカスにてトロピカルフルーツの試食(食べ放題、飲み放題?)
21:30 ホテル帰着
11/20/98
7:00 モーニングコール
9:00 マンダイ蘭園ならびにジョホールバル観光
10:00 シンガポール出国・マレーシア入国(出入国事務は簡単・シンガポール側はスタンプなし・マレーシア入国のスタンプを貰うため下車)
市庁舎、病院、ホーカーズ、王宮、イスラム寺院見学・とにかくきれいで、整然としており気持ちが良かった。ジョホール水道をはさんでのシンガポールの遠景は何度見ても素晴らしかった。大きな、ラグビーボールほどのジャックフルーツ(ナンカ)がたわわに実っていた。ハイビスカスはここマレーの国花であるという。
11:30 マレー国際飯店にてマレー料理(カレーのビュッフェ)の昼食、トウガラシが効いており汁ソバは大変美味しかった。私は2回お代わりした。
12:30 マレーシア出国・シンガポール入国(ほんの形式だけ全く問題なし、土地の人達は携帯荷物のバッグまでいちいち検査を受けていた)
13:30 再度絹の店屋(レクエストにより)によってからオーチャードマンダリンホテルにて自由解散。三々五々買い物に行く。
18:00 レイガーデン海鮮料理のさよならパーテイ(一日早く帰るメンバーのため)をする。
21:00 引き続き場所を変えて、ビーチ通りのプラザホテル近くのカラオケバーにて世話役の慰労会をしていただく。帰路タクシーひらえなく、仕方なしにテクシーでみんなホテルまで帰った。気温摂氏32度、所要時間60分以上、ああシンド。
11/21/98
7:00 モーニングコール
9:00 オブションツアー(800s$):セントーサ島観光(昼食付き)に出発
13.30 ラッフルズホテルにて自由解散
18:00 ホテル出発、クラークキーの雲南飯店にて最後の晩餐(広東料理)
19:30 クラークキーを散策後、再び会員の希望によりDFSを訪問、さらに買い物に走る。
21:15 空港え、各自GST(消費税)の還付の手続きをする。全て商品との照合はなされなかった。DFSの買い物は別の場所で手続きをされ、各ペーパー毎に手数料10s$が必要だった。数人のメンバーに聞いてみたが、誰1人手数料を支払ったことはご存知なかった。メンバーは全ておおらかである。
11/22/98
6:30 関空到着
7:30 関空出発
9:10 クラブ帰着
全員病気も怪我もなく無事帰ることが出来た。よかったよかった。
【旅の総括】
参加者全員無事、何の病気もなく帰国できたのは、この海外例会が成功したことを意味する。ホントに良かったと思う。忙しい仕事の合間、大切な時間を割いていただいたメンバーに感謝する。
旅行期間中まったく雨なしの晴天ばかり。帰りの飛行機に乗り込むや否や激しいスコールの来襲、ホントについていた。とにもかくも、とりあえず楽しかった。個人旅行とまた異なる楽しみ、日頃気の置けない連中同士の旅もまた格別よかった。これをきっかけに、また海外に出かけたい、正式例会は無理でも、同好会的な集まりでもよいのではないか。朝食(3回)は宿泊料込み。ビュッフェスタイルで品数は少なかったが、お粥もありまずまず平均的なもの。2回の昼と4回の晩餐はすべて中華料理、これも予算上致し方ないかな。でも7〜8品が出て一応のコース料理、特にひもじい思いのするものでもなかった。クラークキーはいまだ東南アジア的エキゾチックさが残っていた。シンガポーリアンも多く、いまではもっともナウイ街ではないだろうか。リットルインディアの妖艶さはいつも変わらない。美人よりも綺麗なオカマさん達、やはりここはシンガポールの恥部であるに違いない。
しかし、アルコール類の高価(缶タイガー1本3.5〜10S$)なのには驚いたが、これはいたしかたないがオブションの高価なのにはビックリだった。相場の倍額以上で完全に足下を見られている。ライオネスはホントに買い物好きだ。最後の最後まで買い物買い物だった。オーチャードの高島屋のタワーAとBにあるブランドの商店、ビトンやエルメスなどの店では、このライオネスの黒アリ集団が押し掛けた後では棚上の商品が全て無くなってしまったという。凄いバイタリティーだ。おそれいった。でも不景気に喘ぐシンガポール経済に多大な貢献をしたことだけは確かである。また今回はクラブの例会だったので、現地のクラブに連絡を取ってなにか交歓の機会があっても良かったのでないかとも思う。