敦煌を訪ねて
砂漠のなかの美術館といわれる敦煌莫高窟、中国のみならず人類の資産で、ただただすばらしいの一言につきる。どの時代の壁画、仏像も素晴らしいものには違いないが、僕にとっては、唐代の完成されたものに興味が湧いた。しかし敦煌莫高窟はまだしもベゼクリク千仏洞(トルファン)、キジル千仏洞(クチャ)などは洞内の壁画がはがされ一部をのぞいてほとんど見当らない。壁画のかわりに写真と解説のパネルが掲げてあり、むかし外国の探検隊がやってきてここにあった壁画を持ち帰り、現在ではどこそこの国のなんという博物館(実名で)に保存されていると解説されている。まことに嘆かわしい。
京都国立博物館、倉敷大原美術館等にも中国龍門石窟、雲崗石窟、千仏洞の石像等がたくさん展示されている。まさかこれらはレプリカではあるまいし、真物ならばどこから、どのようにして入ってきたのだらうか?ベゼクリクの洞内で大谷探検隊云々のパネルを読みながら、なんだか肩身の狭い思いをしたのは小生だけだろうか?
最近孔子鳥(原始鳥)の化石を複数の日本の美術館が購入して課題となっている。中国では100年以上古いものの輸出は許可が要り、1000年以上古いものは輸出できないとなっている。このごろ、ギャングの麻薬にかかわる貨幣ロンダリングと同様、世の博物館まで善意の第三者を装う。業者から巧く騙されたのかも知れないが、専門家である筈の学芸員の責任なしとはいいきれない(7/98)。
敦煌莫高窟の裏山は鳴砂山で、ここの丘に昇れば軽快な砂下りが楽しめる。砂の粒子は細かく均一で、良く乾燥しており久しぶりに童心に帰ることが出来る。まったく雪渓のグリセードの如くで、スピードもそれほどでなく安全なお遊びである。しかしこの様な砂漠の山間の莫高窟の諸窟、いずれは風化してしまうだろう。早急な抜本的対策が必要だ。
始祖鳥は飛べなかった
約1億5000万年前の最古級の鳥類「始祖鳥」の全身骨格化石を最新の蛍光X線分析法で調べたところ、骨に亜鉛、羽根の軸にリンが残っていることを確認できた。生前の内部構造を化学的に探ることで、恐竜から鳥類への進化過程の解明が進むと期待される。英マンチェスター大や米SLAC国立加速器研究所などの研究チームが12日までに、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。この化石はドイツで発掘された後、米ワイオミング州の恐竜センターに収蔵されており、全身の保存状態が非常に良いことから分析対象に選ばれた。始祖鳥は、あごと歯、骨のある長い尾が恐竜らしい一方、翼もある。(2010/05/12)
鳥類の祖先である始祖鳥は、羽ばたいて飛べなかったとする論文を、英国などの研究チームが14日付の米科学誌サイエンスに発表した。始祖鳥の推定体重と、化石に残された羽根の軸の太さなどから、始祖鳥の翼では体重を支えきれず、木の枝から地面へ滑空するしかできなかったと結論付けている。研究チームは、ジュラ紀後期(約1億4000万年前)の始祖鳥と、始祖鳥の次に原始的な鳥類である孔子鳥(こうしちょう)(約1億年前)の化石を分析し、現在の鳥類と比較した。始祖鳥などの風切り羽根の長さは変わらなかったが、長さに対する羽根の軸が非常に細かった。それぞれの翼がどの程度の荷重に耐えるかを調べたところ、現在の鳥類は体重の6〜13倍に耐え、羽ばたく激しい動きに対応できる強度があったが、始祖鳥(推定体重276グラム)は体重の0.55倍、孔子鳥(同500グラム)は0.39倍しか支えられないことが分かった。真鍋真・国立科学博物館研究主幹は「始祖鳥などは大胸筋が十分発達していないため、羽ばたき能力は低いとみられていた。羽根の軸に注目して分析した手法は画期的だ」と話す。(2010/5/14)
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始祖鳥なんてこんな具合かなあ。 |
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