5月29日 (火)  新幹線の車窓は、田植えを終えた田圃が美しい光景を見せていました。

5月議会恒例の役員選考を終え、議案が提案される本会議まで2日間、日程に余裕ができました。今日は議会運営員会が開かれたのですが、私と交代して委員となった田中丈悦議員にまかせて、午前中に新大阪を発ち、東京へ向かいました。

●田中良・杉並区長と懇談
東京駅からまっすぐ杉並区役所の区長室を訪問。2010年7月から区長を務めている田中良さんに会うためです。田中さんは1960年生まれ。明治大学に在学中は雄弁部のリーダーとして、金権政治追放の運動にも取り組んでいました。
ちょうどそのころ堺市では、収賄罪が確定しながら市議会に居座り続ける議員を辞めさせるための住民運動が起こっていました。日本で初めての政治倫理条例制定につながったこの運動に興味をもって堺市にやって来た田中さんたちは、街頭に立って私たちの運動を応援してくれました。そして、大学卒業後テレビ放送の会社に就職した田中さんは、1990年に杉並区議に初当選。1992年からは東京都議を5期務め、2009年に都議会議長に就任しましたが、翌年の杉並区長選に出馬し、自民党候補などを破って当選を果たしました。

●区長就任後、前区長の教育政策など見直しへ・・・
2年前の区長選は、当時の山田宏区長が参院選に向けて「日本創新党」を結成し、突然辞職したことに伴うものです。山田氏は現在、大阪市の特別顧問などを務めていますが、区長として進めた教育行政などは注目を集めていました。ただし、その内容については賛否両論があり、田中区長は「山田氏は、杉並でやれなかったことを、橋下氏の下でやろうとしているのでは…」と論評。区長就任後すぐ、教科書採択をめぐる偏った教育委員人事を是正すると共に、学校選択制の見直しにも着手しました。

●東日本大震災で実現した「自治体スクラム支援会議」
また、昨年3月11日の大震災発生直後、かねて災害時特別援助協定を結んでいた福島県南相馬市から救援要請を受け、職員派遣、群馬県吾妻町にある同区保養所や町営施設への避難者受け入れを行いました。また、吾妻町や新潟県小千谷市に協力を呼びかけ、「自治体スクラム支援会議」を実現。ところが、現行の災害救助法は自治体による救援活動を想定していないため、国からの財政的補償を受ける裏付けがないまま始めざるを得なかったそうです。そんな足かせをなくすため、同法の改正を求める活動にも取り組んでいます。

●区内で設置困難な特別養護老人ホームを静岡県に…
高齢化の進展により、杉並区でも特別養護老人ホームの入所申込者が増加の一途をたどっています。しかし、地価の高い同区内での新設は困難で、入所の必要性が高いグループでの待機者を解消できない状況が続く見込みです。そこで、静岡県南伊豆町にある同区の特別支援学校(全寮制)が廃止された跡地を利用して公設民営の特養設置を計画。しかし、計画実現には静岡県の介護施設整備計画の中に入れてもらう必要があるなど、「県境の壁」で難航。この面でも、国の施策の転換を迫る課題があるとのことです。

●がん対策、学校選択制見直しについても調査
区長との意見交換が当初予定時間の2倍に及んだため、その後の調査時間がタイトになりましたが、がん対策について杉並保健所地域保健課長の大澤章彦さん、学校選択制度の見直しについて区教委学務課長の日暮修通さんからお話を伺いました。

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