11月30日 (土)  風が収まり、気温も12℃まで上昇。ここ2〜3日に比べて暖かい日です。

南区城山台にある府立障がい者交流促進センター「ファインプラザ」で、小出裕章さんの講演会が開催されたので聴きに行きました。講演のテーマは「子どもたちの未来のために今できること」。お話は、1945年7月16日(ポツダム会談開会の前日)に行われた人類初の原爆実験(トリニティ)から始まり、「平和利用」という名目の原子力発電への期待の誤りや、ご自身が関わってきた原子力工学へ反省も踏まえるなど、とても説得的なものでした。

●最大課題は「子どもたちの被爆を減らす」
また、3.11福島第一原発の事故の後、「私の願いは、@子どもを被爆させない、A一次産業を守る」ことだと主張。とりわけ、子どもを被爆から守る方策として、「@本当は避難、Aサマーキャンプを利用、B校庭・園庭の土のはぎ取り、C給食材料の厳選」を挙げられました。
そして、「子どもたちを守ってあげたいのではなく、子どもたちを守らないような私自身を許せない」と、いかにも小出さんらしい考えを述べて話を締めくくられました。

●現代社会への鋭い指摘
講演後、聴衆からの質問にも丁寧に応答。特定秘密保護法案の強行採決など、「まるで戦時中の暗い社会だが、為政者の狙いは脅しだ。脅しに乗ったらお終いだから、一人ひとりがそんなことに屈しないようにしよう」を訴え、「私は、刑務所に入れられようと、原発の危険性を指摘し続けます」と語られました。
さらに、「原子力行政は弱い者にしわ寄せします。原発から何の恩恵も受けなかった何万人もの人たちを暮らしの地から追い出し、事故の後始末に現場で従事する人たちは数次に及ぶ下請の作業員です。原発は差別的世界を作っています」と、鋭い指摘。

●変わらない人柄
実は、小出さんには以前から事あるごとに指導を仰いできました。「もんじゅ事故が問う…原子力政策と自治体」(1996.3.3)、「東海村JCO臨界事故と自治体議員の課題」(2000.1.16)、「美浜原発事故の真相と自治体の危機管理」(2005.2.6)。いずれも、都市政治研究所が主催する自治体議員勉強会に小出さんをお招きした記録です。小出さんは、「原発に事故があると、長谷川さんはすぐに私を引っ張り出す」と言いながら、実に気さくに依頼に応じ、いつも分かりやすい話をして下さいました。3.11の後は、とてもお忙しいだろうと気兼ねして連絡を取るのも控えて来たのですが、2年8か月を経て、その変わらない人柄に触れることができました。 

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