4月26日 (土)  福島県の最高気温は、いわき18℃、福島25℃、会津若松24℃の予報。

スタディツアーの2日目。いわき市の会場から貸し切りバスで北へ向かい、隣接する広野町、楢葉町、富岡町の被災現場を見に行きました。

●除染地域に目立つ仮置き場
いわき市北部から広野町、楢葉町にかけては除染が進んでいて、各地に除染廃棄物の仮置き場が目立ちました。右の写真は、楢葉町の天神山城址からの展望で、仮置き場の向こうに東京電力の広野火力発電所の煙突が見えます。除染は常磐線の線路でも行われており、砕石が取り替えられているものの、広野駅以北はまだ不通。また、楢葉町では「避難指示解除準備区域」となった地域があり、作業などのために自宅に戻っている住民の姿が見えました。やがて宿泊も認められるようになるようですが、「子どもたちが戻ることはないだろう」と聞きました。

●被災時のままの残酷な姿をさらす富岡駅
富岡町に入ると状況の深刻さは一層増します。海に近い富岡駅は津波で破壊された駅舎や架線柱が被災時のままで、流されてきた自動車が線路内や駅近くに放置されていました。もちろん、損壊甚だしい駅前の店舗や住居も手つかずです。住民は誰も居ません。富岡町の多くは「居住制限区域」で、同乗メンバーが車内に持ち込んだ線量計はバスが同町に入ったとたんに高い数値を示しました。いちばん高かった夜ノ森地区のモニタリングポストの放射線量は「5.474μSv/h」。また、ある地点から先は「帰宅困難区域」に指定されており、一般車の進入を認めない“関所”が道路上に設けられています。

●広大な地域から人々の暮らしを奪った原発
今回私たちが見たのは、原発被災地のごく一部。それでも広大な土地に、事故以前はたくさんの人々の暮らしがありました。バスで移動しながら駆け足での現場視察でしたが、いったい誰がこれほどむごい事態を招いたのか、深く重い思いがこみ上げてきます。

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