5月26日 (木)  朝から曇り空。パラパラしていた雨は午後に本格化。気温は26℃台です。

この4月、堺市立病院機構の理事長に就任された門田守人先生から、1月に上梓された『がんとの賢いつきあい方』(朝日新書)をいただきました。門田先生は阪大医学部教授・副学長などを経て、昨年6月まで公益財団法人がん研究会有明病院の院長をされていました。また、現在も厚労省がん対策推進協議会の会長として、わが国のがん対策推進の先頭に立っておられます。
ご恵与にあずかった著書に添えられていたお手紙には、「これまでは医療を国全体として捉えた仕事を中心に従事してまいりましたが、これからは堺市全体が一つの二次医療圏であるこの特殊性を生かした地域包括医療(特にがん医療)の推進に大きな期待を持っており、微力ながら鋭意努力してまいりたいと思っております」と記されています。先生の着任を機に、堺市のがん対策など医療全般が飛躍的に発展できれば市民にとって大きな喜びです。

●読みやすい文章で、鋭い指摘
ご著書には、検診受診率の悪さと一方での喫煙率の増加などがん対策の現状、最新のがん医療、患者としての生き方などが、実に分かりやすい文章で書かれています。また、ご自身の体験を通して「医師と患者のコミュニケーション学」を説かれたり、国が医療に効率性を持たせようとしていることに次のような強い警告を発しておられます。
「この国が打ち出した新しい医療政策では、コストばかりかかり儲けにつながらない医療は切り捨てられるのではないかと、私は非常に懸念しています」
「がんの新薬の開発に成功すれば、世界的に市場も巨大で儲けは大きいかもしれませんが、その裏で、薬を必要とする患者に安価に提供することができるのか。それより、よりよいがん医療とは何かということを、医師と患者だけではなく、それを支える家族やサポーター、あるいは国民のみんなが考える時期に来ているのではないかと思います」

●「がん教育」の必要性も…
なお、私たちががんやその予防・治療に関して正しい認識を持つため、「がん教育」が重要だとも力説しておられます。
「高齢化とともにがんになる人が増えているという現実を目の当たりにして、私はがん教育の必要性を強く感じています。それも成人してからではなく、子どもの頃からがんを正しく知ることが重要だと思っています」
「早い時期からがんの知識を身につけることは、がん予防にも役立ちますし、将来、万一がんになっても、誤った情報に踊らされることなく、最適な治療を受けることができるのではないでしょうか」
堺市教育委員会が、がん対策推進条例の制定以前から独自教材の作成に取り組み、3年前からすべての市立小中学校で「がんに関する教育」を実施していることは、きっと評価していただけるでしょう。ただ、門田先生は、がん体験者が「自らの体験を通してがんについて語ることが、最も子どもの心や社会全体に響くのではないか」とも書いておられ、実施方法の参考にすべきかもしれません。

※「がんに関する教育」=朝日新聞の記事
http://digital.asahi.com/articles/ASJ3910FMJ38PPTB00D.html



■議運はすぐに休憩…しかし、役職分担はまとまりました
さて、今日の議会運営委員会は午後1時に開会して、すぐに休憩。その後も会派間の折衝が続いた結果、4時すぎには会派ごとの役職分担がまとまったようです。明日、10時からの議運で確認の上、具体の議員名を会派から届け出ることになっています。私の担当などについては、正式決定したら、明日の日記で報告させていただきます。


1983-1.jpg